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【島根県】

視線入力普及へ 松江でシンポジウム

山陰中央新報 2017年11月7日(火)
視線入力ソフトの開発者・吉藤健太朗さん(左)に教えてもらう参加者
視線入力ソフトの開発者・吉藤健太朗さん(左)に教えてもらう参加者

 重度障害者の生活向上へ研究が進む「視線入力」システムの普及を図るシンポジウムが5日、松江市内で開かれ、関係者が事例発表や支援機器体験、意見交換などをした。

 島根大総合理工学研究科の伊藤史人助教ら実行委員会が開催し、視線入力ソフトの開発者や利用者、医療関係者など約150人が集まった。

 視線入力システムは画面に表示されている内容を見ることで、文字入力など意思を伝えられる仕組み。シンポジウムでは障害者と家族、医療・教育関係者ら9人が日常での同システムの使用状況を報告し、今後の活用を考えるパネルディスカッションをした。

 参加者は休憩時間に視線入力で、小鳥のおもちゃを動かすゲームや、視線を打ちたい文字に置くことで入力できるソフトなど支援機器を体験した。

 脳性まひでほとんど動けず言葉が話せない古池玲乃愛さん(13)と、滋賀県彦根市から訪れた母・敦子さん(48)は「多くの経験を聞けて、機器を体験できた。本人が意思表示できるようになれば、自立につながる」と話した。

 視線入力でロボットを動かすソフト開発者の吉藤健太朗さん(29)=東京都=は「多くの意見を聞けて良かった」と話した。