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児童福祉

【栃木県】

特養に「子どもの居場所」 宇都宮、世代超えた交流も期待

下野新聞 2018年9月20日(木)
「子どもの居場所」が開設される特養ホーム内のスペースと運営管理者の山口さん
「子どもの居場所」が開設される特養ホーム内のスペースと運営管理者の山口さん

【宇都宮】親の病気や貧困などで十分な養育を受けられない子どもを放課後や長期休業中に支援する「子どもの居場所」が、鐺山(こてやま)町の特別養護老人ホーム内に開所した。特養を経営する同所の社会福祉法人「とちぎYMCA福祉会」が市の補助を受け運営に当たる。利用する子どもたちが幅広い世代と交流することにより、心の安らぎを得るなどの効果も期待される。
 名称は「もうひとつの家アット・ホームきよはら」。市内では2014年に開所した清住1丁目の「月の家」に続く2カ所目で、福祉施設内の併設は初めて。「県子どもの居場所連絡協議会」によると、県内の居場所は9カ所目となる。
 協議会は「福祉施設内への併設は2カ所目だが、自前の福祉施設内への設置は本県で初めて。自由度が高く、将来的な交流促進に期待が持てる」としている。
 市などによると、利用対象は小中学生で、計15人。利用時間は月〜金曜の午後2〜8時で無料。足利市の児童養護施設で施設長を務めた山口亮二(やまぐちりょうじ)さん(60)が運営管理者になり、新規雇用7人も含め9人態勢でサポートする。
 施設で子どもたちは、衣類の洗濯、食事、入浴など基本的な生活支援を受けるほか、遊んだり宿題をしたりする時間を過ごす。山口さんは「まずは子どもたちに愛情を注ぎ、安心できる環境をつくることが第一」としている。
 また特養入所やデイサービス利用の高齢者との交流にも期待を寄せ、長期休暇中にはハイキングなど行事も企画したいという。
 特養内には、不特定多数の子どもが訪れられる「子ども食堂」の開設も予定。同法人では「居場所利用の子どもたちが、安心しながらさまざまな経験のできる場に育てていきたい」としている。