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児童福祉

【愛知県】

先輩ママが新米ママ訪問、孤立防ぐ 春日井市NPOの取り組み

中日新聞 2017年8月14日(月)
母親(右)から子育てへの思いを聞く松元さん(中)と派遣スタッフ
母親(右)から子育てへの思いを聞く松元さん(中)と派遣スタッフ

 愛知県春日井市のNPO法人「あいちかすがいっこ」は、育児経験者の先輩ママが未就学の子がいる母親宅を訪れ、悩み相談にのる「ノックノックホームサポート」に取り組んでいる。代表理事の松元永己さん(36)は「インターネットの育児情報に頼るのではなく、人の温かみを感じてほしい」と話す。

 昨年10月から、市の委託を受けて実施している子育て支援事業。派遣スタッフは30〜50代の母親約20人で、訪問時の注意事項など5日間の研修を受けている。

 長女を出産したばかりの30代女性は「春日井は結婚してから来たので、話せる人がいない」と支援を希望。今年2月、女性宅近くに住む元保育士の先輩ママが訪問した。

 女性は、自身の母親と子育てに関する考え方に世代間の溝を感じていたという。スタッフとの話題は離乳食の作り方に始まり、3回目の訪問では子どもが生まれる前の生活にまで話が弾んでいた。

 サポートを受け、「一人で孤独だと思っていたけど、すごく元気になれた」と女性は話した。その後、子育てに必死で疎遠になっていた友人に連絡を取ってみたという。

 「話すことで、楽になれることはある」と松元さん。一方で、他人を自宅に招くことに抵抗がある人も多く、訪問直前に「掃除ができなかった」と断られることもあった。これまでの利用者は、月2人程度だという。

 松元さんは、同居している義母や実母と子育ての仕方で溝を感じて悩む女性が多いことから、「第三者が今どきの子育てを紹介することで、情報選択の幅を広げてほしい」と話している。

 訪問時間は、平日午前9時半〜午後3時の間に1時間ほど。年5回まで無料利用できる。申し込みは、あいちかすがいっこのホームページから。9月1日から始まる派遣スタッフの研修受講者も募集している。(問)あいちかすがいっこ=0568(84)2633 (浅野有紀)