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児童福祉

【広島県】

子どもの居場所に塾運営 福山市のNPO

山陽新聞 2018年2月5日(月)
ヴァパウスでの学習の様子。学年の異なる子どもたちが肩を並べて勉強する
ヴァパウスでの学習の様子。学年の異なる子どもたちが肩を並べて勉強する

 発達障害や貧困など、さまざまな子どもを幅広く受け入れる“塾”が、福山市笠岡町の商店街に開設されている。生徒の勉強をサポートするほか、悩みがあるときは寄り添って話を聞き、子どもたちの居場所づくりに努めている。

 塾は、学習支援を行うNPO法人「ヴァパウス」(同所)が運営。学習塾で勤務経験がある代表の木村素子さん(45)=同市が2007年に仲間とともに立ち上げた。親が共働きだったり、きょうだいが多かったりして、放課後に目の行き届きにくい子どもたちを支援したいとの思いからだった。

 現在、市内の小中高生約15人が、90分週2回程度、主に放課後の時間帯に通い、自分が勉強したい宿題や教材を持参して学んでいる。分からないところがあれば、木村さんや地域のボランティアら講師がサポートに入り、一緒に考える。

 生徒の中には、不登校、発達障害、貧困など悩みを抱える子どもも多い。勉強が手に付かなくなることもあるというが、講師が子どもたちの納得がいくまで話を聞き、それぞれのペースで勉強できるようにしている。3年ほど通っているという高校1年女子(15)は「普通の塾と違って先生と生徒の間に壁がなく、居心地がいい」と話す。

 室内には学習机の代わりに、木製のカウンターやダイニングテーブルを設置。自宅のリビングのような空間で、学年に関係なく肩を並べて勉強する。木村さんは「話を聞いてほしい子どもは自分を理解してもらいたいと思っている。学習を通して会話する中で、子どもたちの悩みの解決法も一緒に見つけられれば」と話している。

 月謝は6千〜1万円。支払いが難しい場合は相談に応じる。ボランティアも募集している。