1.ケアマネジャーの専門性とケアプラン
介護

ケアマネジャーの専門性とケアプラン

著者:吉田光子(郡山ソーシャルワーカーズオフィス)


 私たちケアマネジャーは、日常的に「ケアプラン」という言葉を使っています。しかし、あらためて「ケアプランって何?」と聞かれると、説明するのに戸惑いを感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか? ましてや、利用者や家族からこんな質問が飛び出したら、「わかりやすく説明するには・・・」とちょっと構えてしまいますよね。
 これからケアプランについて考えていきますが、まずは、「ケアプランとは何か」をお話したいと思います。
 ケアプランを説明するのであれば、私は次のように整理して考えてみるとよいと思っています。まず、ケアプランは何を目的に作られるものかということ。次に、どんな内容が盛り込まれるのか。そして最後に、なぜ作成するのかということです。どうですか? こう考えれば説明しやすくなるのではないでしょうか?

 私なりの言葉で説明すれば、まずケアプラン(居宅サービス計画書・施設サービス計画書)の目的は、「利用者一人ひとりの現在の状況をふまえ、その方が望むその方らしい生活をしていくための設計図作り」ということです。ですから、そこに盛り込まれる内容は、利用者本人や家族が、現在どのように思っていて、将来どうなりたいと考えているのか、またどんな点を改善すればよいのか。今後困らないために、今取り組まなければならないことは何なのかを明確にしたものとなります。これは、なぜケアマネジャーがケアプランを作るのかという根本的な問題ともかかわってきます。それは、個別性の高い利用者が効率的かつ有効なサービス利用や取り組みができるよう、持てる専門知識を駆使して支援するためです。ですからケアマネジャーが作成するケアプランには、「私(ケアマネジャー)があなた(利用者)をどう理解したか」が示されると同時に、「私(ケアマネジャー)の考える最良の計画を示したもの」になっていなければなりません。また、居宅の場合、ケアプランには要介護度に応じたサービス利用料の管理を行って1割負担で介護保険サービスの給付を受けるために必要な書式という意味合いもあります。これは給付管理と呼ばれる側面ですが、最小の資源を活用し最大の効果を求めていくマネジメント機能と位置づけることもできると思います。
 これらは、居宅のケアプランを例にとれば、全体をまとめて記載した第1表、個別の状況や希望を優先順位に沿って、目標やその達成のために介護保険のサービスを初めとして活用するさまざまな制度や資源を記載した第2表、そしてそれらの組み合わせが一目でわかるようにした週間スケジュールを記した第3表を中心に表現されることになります。

 あらためてケアプランとは何かについて述べてみましたが、どう感じましたか? もちろん、ケアプランを作ることだけがケアマネジャーの仕事ではありませんが、ケアプランにはケアマネジャーの専門性が発揮されていなければなりません。さまざまな環境のなかで生きてきて、何らかの支援が必要となった利用者が、住み慣れた環境のなかで自分らしく生きていこうとする、その戦いに支援者として、共に悩み、考え、道を切り開いていく、その過程を形にしたものなのです。