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【埼玉県】

高齢者にタブレット端末の手ほどき 蕨・武南中生ら

埼玉新聞 2017年9月27日(水)
高齢者にタブレット端末の使い方を教える生徒たち
高齢者にタブレット端末の使い方を教える生徒たち

 蕨市塚越の武南中学校(小松正明校長、生徒数70人)で、市第2地域包括支援センター(同市南町)が主催する高齢者対象の介護予防教室「まほろば倶楽部」が開かれている。9月から11月までの6回の教室だが、第2回が行われた19日は、同校の3年生の生徒たち約20人が参加。高齢者にタブレット端末の使い方を教えるなどして交流した。

 同校では、全教科の授業でタブレット端末を活用している。生徒たちにとっては使い慣れた道具だが、高齢者にはなじみの薄い人も少なくない。生徒たちは、先生役として活躍した。

 「天気予報や蕨駅に行く道も教えてくれます」と、生徒から入力操作の方法を教わった元鉄道マンの大石利夫さん(92)は「びっくりした。英語も歴史もタブレットでやっているとは驚いた」

 「カラオケもできますよ」と大石さんに教えた中野心優(みゆう)さん(14)は、「とてもお上手です」と拍手。細江和叶(わかな)さん(15)は、「楽しかった」と話した。

 「まほろば倶楽部」は、家に閉じこもりがちな男性高齢者の仲間づくりや居場所づくりを支援するのが目的。68歳から92歳までの男性15人が参加している。第1回はスポーツ吹き矢、第3回は司法書士を先生に「終活」を考える。

 第2地域包括支援センターは、JR京浜東北線の反対側の南町にあるため塚越地区で会場を探したが見つからず苦労していたという。仲立ちした大石圭子市議は「公民館も予約がいっぱいで、町内会館は狭い。困っていたところ、武南中で引き受けてくれた」と感謝する。

 小松校長(63)は、「地域を大切にすることが学園の方針。高齢者との交流は、核家族で育った子が多い生徒たちにも貴重な体験になる」と高齢者教室の開催を歓迎する。

 会場として提供した多目的ホールは、グランドピアノがあり、コンサートも開ける構造。普段は朝礼や始業式などに使われている。