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【京都府】

病院定年後に訪問看護起業 京都・福知山の女性、府奨励賞に

京都新聞 2018年3月8日(木)
定年後に訪問看護ステーションを起業した中村さん(右)=福知山市荒河新町・訪問看護ステーションほっぷ
定年後に訪問看護ステーションを起業した中村さん(右)=福知山市荒河新町・訪問看護ステーションほっぷ

 女性の起業を支援する府の「京都女性起業家賞」奨励賞に、病院を定年退職後、福知山市で訪問看護ステーションを立ち上げた看護師の中村洋子さん(63)が選ばれた。長年培った看護の経験を生かし、住み慣れた地域や自宅での療養やみとりをする訪問看護を広げようと奮闘している。

 中村さんは20代から、市内の病院で看護師として勤務。定年まで勤めた福知山市民病院(同市厚中町)では「がん性疼痛(とうつう)看護認定看護師」として、がん患者らの心身の痛みを取り除く緩和ケアに取り組んだ。

 2014年に同病院を定年退職後、住み慣れた自宅での療養を希望する患者や高齢者らを支援しようと、起業を決意。元同僚や部下の女性看護師3人と昨年5月、同市荒河新町に「訪問看護ステーションほっぷ」を開業した。

 現在の利用者は約30人。4人で分担してそれぞれの自宅を回り、医療的な処置や日常生活の援助をはじめ、不安を取り除く心理的なケアや介護する家族らの支援などを行っている。

 女性起業家賞では社会貢献性や実績などが評価された。中村さんは「自宅は患者さんが素顔でいられる『本当の場所』。患者や家族が希望する人生の最期を迎えるよう看護の現場でずっと働き続けたい」と意気込む。