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【高知県】

持ち上げない介護「ノーリフティングケア」普及を 高知でセミナー

高知新聞 2018年6月7日(木)
福祉機器によるリフトを体験する参加者(高知市の県民文化ホール)
福祉機器によるリフトを体験する参加者(高知市の県民文化ホール)

 福祉機器を適切に使うなどして介護の負担を減らす「ノーリフティングケア」について学ぶ高知県主催のセミナーが5日、高知市本町4丁目の県民文化ホールで開かれた。先進施設の実践報告や機器の体験などを通じ、県内外の福祉・医療関係者らが理解を深めた。
 ノーリフティングケアは「持ち上げない、抱え上げない、引きずらない」を目指す介護。高齢者らを車いすやベッドから移動させる際、リフトや「スライディングボード」などを活用する。介護人材の確保を目指し、県が2014年度から普及に取り組んでいる。
 昼の部には約300人が参加した。ノーリフティングケアの研修を手掛ける「ナチュラルハートフルケアネットワーク」(高知市)の下元佳子代表理事が「単に福祉機器を使うだけでなく、中腰姿勢など体の間違った使い方をなくし、介護者、利用者双方に優しいケアの実践が大切」と解説した。
 先進施設の代表者らは「職員の腰痛が減った」「利用者の座位姿勢が安定した」などの効果を報告。ロビーでは福祉機器が展示され、リフトを体験した来場者からは「全然怖くない」「ハンモックみたいで気持ちいい」などの声が上がっていた。(山本仁)