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【広島県】

認知症予防へ体操開発 生協ひろしまと広島大、音戸で教室

中国新聞 2018年7月5日(木)
黒坂准教授(右端)の指導で骨密度の向上に取り組む参加者たち
黒坂准教授(右端)の指導で骨密度の向上に取り組む参加者たち

 生協ひろしま(廿日市市)と広島大(東広島市)が認知症予防を図る体操を開発し、呉市音戸町で実証に取り組む教室を始めた。来年3月まで筋力強化や骨密度向上、脳トレを組み合わせた実践を続け、効果を検証する。

 「ひろしまGENKI体操」と名付けた約2時間のプログラム。市が介護予防のため波多見コミュニティーセンターで開くサロンを舞台に、65〜84歳の30人が6月から活動している。広島大大学院教育学研究科の黒坂志穂准教授、生協ひろしまのインストラクターたちの指導で汗を流す。

 指先と手足を連動して動かし、頭も使う運動やダンスなどに取り組む。特徴は腰、膝をたたいたり、指先をつまんで揺らしたりして骨に刺激を与える点。振動や負荷を掛けて、骨粗しょう症予防に欠かせない骨密度の向上につなげるという。参加する近くの川崎武司さん(75)は「骨の節々まで意識した運動は初めて。より元気に動けるようになりたい」と期待を込める。

 研究、実践を取りまとめる同研究科の出口達也教授は「動ける体づくりには筋肉を支える骨の強化が不可欠。骨の強化が臓器や細胞の活性化につながることも研究で明らかになってきている」と強調する。

 体操づくりは、広島県の健康寿命が全国で下位にあることから生協ひろしまが企画。広島大と連携して実現した。来年3月まで週1回活動し、骨密度や脚の筋力、記憶力など計12項目の変化を測る。より効果的な動きも探る。生協ひろしまの高浦美穂常勤理事は「成果を確認した上で県内に広げていきたい」と話している。(見田崇志)