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【福井県】

徘徊高齢者をQRコードで保護 あわら市が見守りシール配布

中日新聞 2018年11月6日(火)
見守りシール(左)と「どこシル伝言板」の見本
見守りシール(左)と「どこシル伝言板」の見本

 認知症などで徘徊(はいかい)する高齢者の早期保護のため、福井県あわら市は、QRコード付きの「見守りシール」の無料配布を始めた。発見者が携帯電話やスマートフォンでQRコードを読み取ると、インターネット上の伝言板で高齢者の家族らとやりとりでき、即座に確認できる。

 東京の企業が開発したシステム「どこシル伝言板」を活用し、北陸3県では初めての導入という。

 家族らはこれまで通り高齢者の年齢や身体的な特徴を事前に登録。加えて高齢者の衣服やつえにQRコードが印刷されたシール(縦2・55センチ、横5センチ)を貼っておく。行方不明になると、家族らは伝言板に日時や場所、服装を入力。発見者がQRコードを読み取ると、介護者に発見メールが自動送信され、帰宅するまで伝言板でやりとりできる。名前や住所は明かされない。

 これまでは市が家族や警察から行方不明の連絡を受け、市防犯隊や協力事業所が加盟する「市安心生活ネットワーク」に捜索を依頼してきた。ただ、保護対象者が本人か確認するには市や警察に連絡する必要がある上、対象者の衣服に貼り付けた確認票に氏名や電話番号などの個人情報が記載されるなどの問題があった。

 システムは、関東を中心に60以上の自治体に利用が広がっている。2日に会見した佐々木康男市長は「発見者や介護者が個人情報を開示することなく、迅速に対応できる」とアピールした。

 市健康長寿課によると、徘徊の可能性がある市内の高齢者は650人だが、登録は18人止まり。今後、原則65歳以上を対象にQRコードを使った登録を呼び掛けていく。対象者1人に、アイロンで接着するタイプと反射シールタイプの計50枚を配る。(問)同課=0776(73)8022 (北原愛)