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【宮崎県】

高齢者の無料送迎好評 福祉施設と社協連携

宮崎日日新聞 2018年12月6日(木)
施設の車から笑顔で降りてくる利用者たち。買い物のほか、住民同士の交流も楽しんでいた
施設の車から笑顔で降りてくる利用者たち。買い物のほか、住民同士の交流も楽しんでいた

 三股町の有料老人ホーム・デイサービス「たでいけ至福の園」(原秀直施設長)は、高齢者の移動支援を始めた。町社会福祉協議会と連携し、移動手段がないために買い物などに困っている高齢者を、同施設職員がスーパーなどへ無料で送迎する。同様の取り組みは町内の総合衣料品店も昨年から実施しており、地域で高齢者を支える仕組みが徐々に広がっている。
 同施設が支援を始めたのは9月から。対象は同町蓼池、上米、下新地区に住み、運転免許がなかったり、車の運転に不安があったりする高齢者ら。職員が施設の車両を運転し、利用者の自宅などから、交流や運動を行う「サロン」や町内のスーパーへ無料で送迎する。
 各地区で月に数回送迎し、現在は各地区10人前後が定期的に利用している。11月上旬、蓼池地区住民を対象にしたスーパーへの送迎は12人が利用。高齢者は施設の車でスーパーに到着すると、買い物を楽しんだり交流スペースでお茶を飲んだりして、思い思いの時間を過ごしていた。
 福永シイ子さん(81)は「みんなと楽しく買い物できるのがいい」と笑顔。また、足が悪いため外出に困っていたという80代女性は「支援を利用してから、自分の目で見て買い物できることが楽しい」と話していた。
 支援は今後、他の地区にも広げていく予定。原施設長(46)は「高齢者がサロンで交流するなど、生き生きと過ごすための一助にと思って始めた。今後も困っている高齢者に支援を届け、地域のためにできることをしたい」と意気込んでいる。
 同社協によると総合衣料品店の送迎支援も好評で、毎回15人ほどが利用。住民に定着しているという。同社協は「運転免許返納者が年々増える中、移動支援の必要性も高まっている。今後も住民と一緒に取り組んでいきたい」としている。