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高齢者福祉

【秋田県】

じっちゃん、ばっちゃんビジネスで地域を元気に 山菜・キノコ共同出荷事業、NPO設立し自立へ

河北新報 2017年11月8日(水)
自宅近くの山でナメコを収穫する赤坂さん
自宅近くの山でナメコを収穫する赤坂さん

 秋田県の中山間地域から天然の山菜やキノコを首都圏に共同出荷する組織「集落ネットワーク」の参加者が、NPO法人「あきた元気ムラGBビジネス」を設立する。研修を通じ組織運営や販促活動を学び、2019年3月以降、県が担う受発注など基幹的な業務を引き継ぐ。同法人の参加者は「販売する楽しさを広め、地域を元気にしたい」と意気込む。
 集落ネットワークは13年度に本格スタートし、現在は14地域が参加。「じっちゃん(G)」「ばっちゃん(B)」の「GBビジネス」として、高齢者が地域資源の山菜・キノコを販売し、収入を得ている。首都圏のスーパーで人気で、16年度の売り上げは約950万円に上った。
 事務局機能は現在、県活力ある集落づくり支援室が受け持つ。NPO法人として自立後は、法人が地域間調整や地域と販売先を結ぶ。同法人には10地域が参加を予定。県は他地域からのネットワーク参加を呼び掛け、事業拡大を支援する。
 法人理事長を務める大館市の赤坂実さん(67)は「販売手数料で組織を維持するには、現在の倍以上の売り上げが必要だ」と話し、課題として販路拡大と量の確保を挙げる。
 県内は中山間地を中心に人口減が進み、赤坂さんの住む同市山田地区も人口約640と減り続ける。
 赤坂さんは「活動を通じて気力、知力が充実すれば少子高齢化の言葉を恐れる必要はない」と強調。「自立のスタート地点に立ったばかり。自分たちの産品が首都圏のスーパーに並ぶことを考えると楽しい。その楽しさを伝えていきたい」と話す。