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高齢者福祉

【広島県】

UDタクシー、広島都市圏で急増 車いすで乗り降りOK/ワゴン型でも小型料金

中国新聞 2018年7月6日(金)
スロープを使い、車いすのままUDタクシーに乗る城さん(奥)
スロープを使い、車いすのままUDタクシーに乗る城さん(奥)

 障害の有無や年代を問わず誰もが利用しやすいユニバーサルデザイン(UD)タクシーが広島都市圏で増えている。ワゴン型で車いすのまま乗り降りでき、小型料金なのが特長。お年寄りや外国人観光客に人気だ。一方で、介護タクシーと間違われることも多く、タクシー会社はPRにも力を入れている。

 東区の有料老人ホームに入所する城里枝さん(65)は5月下旬、通院のため地元の中国タクシー(同区)にUDタクシーの配車を依頼した。車が到着するとサイドドアが開き、運転手がスロープを設置。城さんは車いすのまま乗り込み、到着から約5分で出発した。

 「車いすに乗ったまま乗り降りでき、体の負担が小さい」と城さん。3台を導入している同社の達川信二社長は「高齢者が増え、需要は伸びる」とみる。

 ▽天井高く外国人にも人気

 UDタクシーは、従来のセダン型に比べて車高が高く、身長が高い外国人にも使いやすい。国は東京五輪がある2020年までに、16年度末時点の約1万6千台から2万8千台に増やす目標だ。

 広島県タクシー協会によると、3月末時点で会員218社のうち24社が計50台を導入。昨年同期の8社計12台から急増した。8台を走らせる広島第一交通(西区)の池田朝智営業主任は「スーツケースを持ち歩く外国人観光客にも人気」と話す。

 一方、運転手がヘルパーなどの資格を持つ介護タクシーにもワゴン車が多い。市内のタクシー会社の担当者は「介護タクシーと勘違いされ、流し運転をしていても手を上げてもらえない」。中国タクシーは、UDタクシーの特徴や介護タクシーとの違いを紹介する動画をインターネット上にアップしている。

 UDタクシーは市内周辺では基本的に小型車料金で乗車できる。市内の小型車の初乗り運賃は510〜550円。同協会の冨田直也専務理事は「安全性が高く、乗り心地も抜群。気軽に乗車を」と呼び掛けている。(小笠原芳、鐘尾佳子)