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高齢者福祉

【秋田県】

誰もが楽しめる観光地に 仙北市が「ユニバーサルマナー」検定

秋田魁新報 2018年7月11日(水)
ユニバーサルマナー3級の試験を受ける市民ら
ユニバーサルマナー3級の試験を受ける市民ら

 障害や年齢、国籍に関わりなく安心して旅を楽しんでもらう「ユニバーサルツーリズム」に取り組む秋田県仙北市は6日、適切な対応ができる人材を増やそうと「ユニバーサルマナー」の検定試験を市角館交流センターで開いた。市職員や観光関係者ら約60人が参加し、基礎的な知識を学ぶ3級を取得した。
 ユニバーサルマナーは、高齢者や障害がある人に対する適切なサポート方法を学ぶ民間の資格試験。日本ユニバーサルマナー協会(大阪市)が実施しており、インターネットで簡単に受講できる準3級から、専門的な実技講座を受ける2級まである。
 試験では、10年前に大動脈解離で下半身不随となり、車椅子生活を送る岸田ひろ実さん(49)=同協会理事=が講師を務め、障害者の視点などを解説。「みんな、自分とは違う誰かの中で生きていることに気付くことが大切だ。完璧な知識や自信がなくても、何か手伝えることはないかと尋ねてみて、目の前の人に歩み寄るところから始めてほしい」と語り掛けた。
 試験は、ユニバーサルツーリズムをテーマに活動している地域おこし協力隊員の小林裕高さん(39)が企画した。前日には角館小学校で講演会も開き、児童や保護者らが岸田さんの話を聞いた。
 小林さんは「ハードの整備は簡単ではないが、心の面での対応は気持ちがあればできる。今後も観光関係者を中心にユニバーサルマナーを広めていきたい」と話した。