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障害者福祉

【島根県】

筋ジス患者・西坂さんデザイン「松丸くん」活躍広がる

山陰中央新報 2018年7月5日(木)
松丸くんを囲む西坂久己さん(中央)ら
松丸くんを囲む西坂久己さん(中央)ら

 松江医療センター(松江市上乃木5丁目)のマスコットキャラクター「松丸くん」が活躍の場を広げている。職員の名刺に刷られ、各種グッズもできた。キャラクターの生みの親で、運動機能が低下する病・筋ジストロフィーで30年間入院している西坂久己さん(40)は「自慢の息子です。うれしい」と喜ぶ。

 益田市出身の西坂さんは、小学3年生の時に専門医が在籍する同センターに入院した。ベッドでは、以前から好きなデザインをして過ごす。動かしづらい指に対応した器具でパソコンソフトを操り、海の生き物などを描く。デザインしたTシャツはセンターの祭りなどで販売し、好評を得ている。

 松丸くんは2014年のキャラクター公募で誕生。清潔感を示す白いキャラにしようとシロクマをモチーフにした。松江城天守を頭に乗せ、宍道湖の夕焼け色の羽織をまとう。島根和牛を力の源にしながら、院内を人知れず掃除して回る心優しいクマだ。西坂さんは「天守と顔のバランスを工夫した。他の病院のゆるキャラに負けていない」と笑う。

 「かわいい」と評判の松丸くんは、職員の名刺をはじめ、駐車券、クリアファイルにも印刷され、来院者らを和ませている。

 松丸くんをテーマにした歌も完成し、松江市出身のシンガー・ソングライター山根万理奈さんが17年に発表したアルバムに収録された。筋ジス患者で、歌詞を西坂さんと共作した今津万紀夫さん(48)は「徐々に松丸くんが盛り上がっている」と喜ぶ。

 このほど、松丸くんが西坂さんを訪ね「かわいく生んでくれてありがとう。病院を盛り上げていくまる」と、「まる」を語尾に付ける口癖で感謝した。西坂さんは「松丸くんを見に来た人が、かわいいと言ってくれるのがとてもうれしい。今後も広まってほしい」と願った。