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障害者福祉

【青森県】

五所川原立佞武多に福祉ねぷた初参加

東奥日報 2018年8月7日(火)
そろいの法被や浴衣に身を包み、大きな掛け声を上げて練り歩いた福祉ねぷたの参加者
そろいの法被や浴衣に身を包み、大きな掛け声を上げて練り歩いた福祉ねぷたの参加者

 青森県五所川原市金木町の県認定NPO法人「笑楽生(えがお)」(泉谷和宏理事長)の福祉ねぷた「出世祈願 鬼若丸」が5日、五所川原立佞武多(たちねぷた)に初めて参加した。県内の特別支援学校の児童、生徒、保護者ら約170人が参加、「ヤッテマレ、ヤッテマレ」と掛け声を上げ、沿道の拍手に笑顔で応えた。

 午後7時すぎ、忠孝太鼓に続き、誠和會の前ねぷたとして高さ約5.4メートルの「鬼若丸」が出発。囃子(はやし)方の太鼓や笛、笑楽生の放課後デイサービスを利用する生徒たちでつくる囃子組「笑楽生辛抱金呼組(えがおしんぼうかねこぐみ)」の手びらがねに合わせて、声を上げて歩き始めた。

 両親と一緒に手をつないだり、車いすに乗って押してもらった子どもたちは、うれしそうな顔を見せた。同行した家族、教職員、笑楽生のスタッフも子どもたちにつられて笑顔になった。コース後半では、見送り絵の書を記した弘前市の書家吉澤秀香さん(86)も声援を送った。

 森田養護学校高等部3年の寺沢法子さん(17)は「手びらがねをうまく鳴らして沿道の拍手をもらいたい」、三上由生奈さん(17)は「みんなと楽しんで高等部最後の思い出をつくります」と感激した面持ちで語った。

 五所川原市の立佞武多制作者で福祉ねぷた制作に協力した福士裕朗さん(36)は「福祉ねぷたは、祭りに参加したければ老若男女、障がいの有る無しにかかわらず参加できるという良いアピールになる。来年以降もぜひ続けてほしい」と話した。

 NPO設立10周年を記念して福祉ねぷた出陣を子どもたちに約束、1年後にその約束を果たした理事長の泉谷さん(57)は「この子どもたちの笑顔、家族の笑顔が見たかった。本当にやって良かった」とねぷたに関わった人に感謝した。