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連載コラム
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職場のコミュニケーション力

全24回に渡って、“職場内のコミュニケーション”にフォーカスを当て、職場風土を改善するためのさまざまなヒントをお届けしてまいります。


<執筆>
株式会社メディケアソリューション
代表取締役 鯨岡 栄一郎
http://coachpt.com/

第10回:自信をもってコミュニケーションするコツ

自信は自己イメージそのものであり まずは行動してみることが重要

 普段、積極的に相手にアプローチできるかどうか、提案したり、やり取りができるかどうか、その根底には、常に「自信」がついてまわります。逆に言うと、今はそのくらい、自信のない人が増えているのかもしれません。

 「自信」とは、自己イメージそのもの。つまり、自己肯定感であり、自分で自分のことをどのように思っているかの表れです。まず、自信に関して誤解があるのですが、「自信がないからできません、やりません」のように、自信が先に存在するわけではないのです。むしろ先に行動することによって、自信が培われてくる、ということです。その結果、成功体験が蓄積されていくのです。“まずやってみる”ことの重要性です。多くの人はここに障壁があり、言い訳をしたり、逃げたりしてしまうわけです。

 この時、自分自身にしている質問に着目してみてください。おそらく、「自分には自信があるだろうか?」、「自分はこの仕事をするのに適しているだろうか?」このような質問をしているでしょう。これに対する答えは…多くの場合、「ない」と出るでしょう。そこで、この質問を「この仕事をする価値はあるだろうか?」と変換してみます。すると答えは、「ある」と出る場合が多いでしょう。もし、自分でするだけの価値がある、と感じるのであれば、自信のあるなしはまず脇に置いておいて、やってみたらよいでしょう。そうすれば、前述した“行動・実践”につながるわけです。

 また、今度は言葉遣いにも着目してみてください。何か仕事を頼まれた時に、謙遜の意が含まれているのかもしれませんが、「えー、ちょっと…」、「難しいですね」、「私がですか…」、「でも…」などと否定的で後ろ向きな言葉を言ってしまいがちです。これらはすべて、自己イメージを下げてしまう言葉になります。自分を低く見積もってしまい、またいつもの自信のない自分に逆戻りになってしまうのです。そこでこのような場合、「わかりました」、「やるだけやってみます」、「私でよければ」のような前向きな言葉を使います。これによって、自己イメージが上がるのと同時に、相手からの印象もまるで変わります。信頼度が上がり、また仕事を任される場面がくるでしょうし、結局これが実践につながり、経験値が上がります。

失敗は次の行動をよりよくするためのステップ

 多くの人が恐れていることに、「失敗」があるかもしれません。仮に、「失敗」という概念がなくなってしまったらいかがでしょう?当然、何か行動していくうえで、まったく失敗しない、ということはありえません。コーチングでは、「失敗はない。ただのフィードバックがあるだけ」という考え方があります。失敗という言葉についているネガティブな意味づけがそうさせているのかもしれませんが、間違うことによって、「その方法では上手くいかないんだ」という学びになり、次の行動の仕方を改善するきっかけになります。よりよくなるためのステップなわけです。やはり「失敗は成功の元」なのです。

 今、仕事の内容や個人の価値観がより多様化していくなかで、できるなら面倒なことはしたくない、責任は取りたくない、といった「我こそは」という人材が少なくなっているのも事実です。しかし、自信はさておき、まずやってみる。失敗のことは考えず、まずアタックしてみる。その行為自体が仕事のやりがいを改めて見い出すきっかけにもなります。ぜひ一度そんなことを意識してみてください。

●「ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく」 堀江貴文 2013 ダイヤモンド社
●「医療・福祉の現場で使える『コミュニケーション術』実践講座」 鯨岡栄一郎 2012 運動と医学の出版社


※ この記事は月刊誌「WAM」平成26年1月号に掲載された記事を一部編集したものです。
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