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連載コラム
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職場のコミュニケーション力

全24回に渡って、“職場内のコミュニケーション”にフォーカスを当て、職場風土を改善するためのさまざまなヒントをお届けしてまいります。


<執筆>
株式会社メディケアソリューション
代表取締役 鯨岡 栄一郎
http://coachpt.com/

第20回: コミュニケーション上のストレスを軽くする方法

コミュニケーションを難しくする誤解や思い違い

 私たちの仕事上の悩みというのは、最も大きなものとしては人間関係、つまりコミュニケーション上の課題が由来しているものです。日常を振り返ってみても、結構いろいろなところに気を使ったりして、ストレスになっていることが多いのではないでしょうか。とくに女性は周りとの関係性を大事にするため、その傾向が強く出るかもしれません。

 まず、コミュニケーションや感情を難しくしてしまう一つの要因に、“誤解”や“思い違い”があります。「きっとあの人はこう思ってるに違いない…」と人はよくそのような妄想をして、物ごとをよくない方向に増幅して考えがちです。往々にして、ストレスというのはそういった頭のなかにある自分の世界観で作り出した幻想であることが多いのです。本当にそれは事実なのでしょうか?相手のことをつい気を使い過ぎてしまい、ありもしないことを想定してしまう…。このような状態は非常に疲れますし、相手の動きであるとか、動向ばかり気になってしまいます。

 そこで、「きっとこうに違いない」と先入観でみることなく、また相手の発言を変に深読みしたり先回りしたりせずに、もっと柔軟性をもって、ありのままに捉えてみることをお勧めします。変にうがって考える前に、まずはその人と面と向かって言葉を交わしてみる。それだけで、それが全くの誤解だったということに気づくはずです。そのくらい、自分の頭のなかでつくる世界観というのは大きいのです。それが(自分の中で)あたかも事実かのようにすり変わってしまうからです。

 自分が今思っていることをそのまま素直に声に出し、伝えてみるというのも手です。どうしても私たちは周りの人との人間関係を気遣うばかりに、周りの意見にあわせてみたり、本心を口に出さなかったりします。時に自分の失敗談を話してみるのもよいでしょう。人はあまり自分の失敗や間違いなど話したくありませんし、体裁を保とうとします。自分を作っている状態です。そこで、少しだけ勇気を出して、あえて自分の殻を破ってみるのです。

自分の素のスタンスを保つということ

 人の目がどうしても気になってしまうこともあるかもしれません。ですが、人は思っている以上に自分のことなど見ていないものですし、気にもしていないものです。それはある種、自分への焦点が強くなり、「自分がどう思われているか?」と自意識が過剰になった状態です。この時の対応策は、一言でいうと『気にしない』ことです。そして、自分が今すべき、目の前の“今ここ”に集中し、それをただ行うのです。周りの余計なことや状況に惑わされることなく、「自分は自分」というスタンスでいると、非常に楽ですし、自分軸を養うことにもつながります。とても単純ですが、これぞ余計なことを気にせず、ただやるべきことをすることの力です。

 周りを気にし過ぎると、無意識に振る舞いや表情、言動が固くなります。その状態が、かえって相手に何らかの違和感を感じさせます。気も使わせます。自分の自然体、ニュートラルな状態をみつけ、普通でいること。そのためにも、一貫して、笑顔で柔らかな姿勢でいること。こちらから挨拶や感謝、ねぎらいの声かけをすることが大切です。自分がよいと思うことを信じて行うのです。それによって、きっとあなたの雰囲気が変わり、周りからの印象も変わり、ストレスのない人間関係が築けるようになるはずです。この忙しくて複雑な労働環境のなかだからこそ、ぜひご自身の“素”のスタンスを見つけ出してください。

●「素のコミュニケーション術」 ワタナベ薫 2013 サンクチュアリ出版


※ この記事は月刊誌「WAM」平成26年11月号に掲載されたものです。
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