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連載コラム
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職場のコミュニケーション力

全24回に渡って、“職場内のコミュニケーション”にフォーカスを当て、職場風土を改善するためのさまざまなヒントをお届けしてまいります。


<執筆>
株式会社メディケアソリューション
代表取締役 鯨岡 栄一郎
http://coachpt.com/

第23回: 相手のコミュニケーションタイプを探る

4つのコミュニケーションタイプと関わり方のコツ

 人とコミュニケーションをとっていくうえで、ウマが合う人もいれば、当然そうでない人もいます。「どうしてあの人はあのような言い方をするんだろう」、「あんな態度しなくてもいいのに」と思ってしまうこともしばしばです。それを一般的には、「あの人はああいう性格だから」と片づけてしまうことが多いでしょう。よく十人十色とはいいますが、実は、人それぞれコミュニケーションのタイプが違うのです。コーチングの分野においては、大きく以下の4つのタイプに分類しています。

  ▼ 「コントローラー」
→ 人や場を支配し、自分の思い通りに物ごとを進めることを好む。他人から指図されるのを何よりも嫌う。どちらかと言えば攻撃的で、敵意があるように思われがち。行動的、野心的。
(関わり方:結論から単刀直入に話してあげた方がよい。コントロールしないようにする)

  ▼ 「プロモーター」
→ 場を盛り上げるのが上手く、自分のオリジナルのアイデアを出すことを好む。人の話は聞かない。ノリ重視で計画性に乏しい。先見性がある。
(関わり方:「どんなことがやりたい?」とアイデアを広げてあげると、モチベーションが上がる。逆にアイデアが拡散しがちなので、領域を限定してあげるとよい)

  ▼ 「アナライザー」
→ 行動は慎重派で、物ごとを始める前にデータを集め、分析する。計画を立てるのが好き。あまり感情を表に出さない。いちいち細かいと思われがち。
(関わり方:少しずつ変わりたいので、大きな変化を強いるとプレッシャーとなる)

  ▼ 「サポーター」
→ 人との協調性を大事にする。他人の気持ちに敏感で、気配り上手。仕事よりも人間関係を優先させる。決断力に乏しい。自分がしたことに対して、認められたいという欲求が強い。 (関わり方:あまり自分を表現しないので、自分で要求して大丈夫、と伝える。やっていることを具体的に認めてあげる)

相手との違いを知ることで、互いの強みを活かす

 あなたはどのタイプでしょうか?また、周りの方はいかがでしょうか?2つの傾向が重なっている方もいるかもしれません。こうして見ると、あの人がそのような態度をする理由も見えてきませんか?一つ言えることは、これは良い悪いではなく、あくまで特徴だということです。

 例えば、プロモータータイプの私が、ノリと発想にまかせて、物ごとを大ざっぱに進めようとする。すると、細かな計画や準備、詰めがどうしても甘くなりがちになります。そこで、アナライザータイプの方の特性が生きてくるわけです。また、コントローラータイプの人が自分のペースで物ごとを進めようとしている。そこで、サポーター的な人の特徴を念頭に置き、他者との和や変化への適応力も考慮しながらチーム作りを進めてみる。このように活用することができます。

 そこからいくと、あなたが何となく苦手に感じている人。それは、単にコミュニケーションタイプが異なるだけなのかもしれません。また逆に、その人にしてみれば、あなたのことを苦手に感じているかもしれないのです。このような分類を活用して、相手を決めつけることはよくありませんが、相手の弱みを矯正しようとするのではなく、互いの違いを知り、互いの強みを活かす。他者のよさを参考にする。その違いは、あなたの弱み・足りない部分を補ってくれる大切な要素なのです。そのように考えることで、コミュニケーション上のストレスが減り、もっとやり取りが促進されるに違いありません。

●『コーチングマネジメント』 伊藤守 2002 株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン
●『図解コーチングマネジメント』伊藤守 2005 株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン
  ●『 図解コーチングスキル』 鈴木義幸 2005 株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン


※ この記事は月刊誌「WAM」平成27年2月号に掲載されたものです。
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