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連載コラム
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会議を変える!

全12回に渡って、効果的な会議・ミーティングを実践するための
ポイントをお伝えしていきます。


<執筆>
株式会社川原経営総合センター 経営コンサルティング部門
野中 千穂
http://www.kawahara-group.co.jp/


第10回:主な会議の実施ポイント(2)リーダー会議@

 今回は「主な会議の実施ポイント」の2 回目として、リーダー会議にありがちな問題点と改善のポイントについて述べていきます。

 ここで取り上げるリーダー会議とは「現場を担うリーダーを集めて行う会議」を指します。ユニットリーダーによるリーダー会議、フロア主任による主任会議など、出席メンバーや名称は施設により異なりますが、出席メンバーが10 人未満と少なく、リーダーとサブリーダー、主任とリーダー等の立場の違いはあっても極端な開きがない、比較的横並びのメンバーが集まっていることがこの会議の特徴です。ここでは、ユニットのリーダーが集まりフロアの介護主任が進行を務める形のユニットリーダー会議を例にあげて述べていきます。

リーダー会議の重要性と問題点

 リーダー会議の本来の位置づけは、現場の課題を抽出し、業務の改善や標準化を検討するなど、現場の問題解決・意思決定会議といって差支えないと思います。この会議がうまく機能していると、施設全体にとてもよい影響を及ぼします。第一に、現場に即した課題抽出、業務改善が速やかに行われることで、利用者へのサービスの向上に直結します。第二に、ユニットごとの悩みや問題点を共有し、リーダーの視点で議論し、意思決定がされるので、現場の現状、ニーズに沿った改善策が出され、現場の一般職員が働きやすくなります。第三に、ユニットごとのばらつきがなくなり、施設全体の介護に一体感が醸成されます。利用者にとって、働く職員にとって、そして施設全体にとって大変重要な会議であるといえます。
 それにもかかわらず、その目的や重要性が十分理解されていない、また横並びのメンバーが集まっているため、馴れあいになりやすく、対応の難しい利用者や家族への愚痴や上司や組織への不満大会になってしまうケースが散見されます。



リーダー会議における情報共有と方向性の統一

 リーダー会議の本来の位置づけは問題解決・意思決定会議と前述しましたが、現場の問題解決・意思決定は組織の理念の実現に向けたものでなくてはなりません。リーダー会議がうまく機能していない施設では、「リーダー会議で一生懸命話しあって決めても、上に通らないので意味がない」という声がよく聞かれます。こうしたケースでは、組織の理念や方向性を置き去りにして、現場の都合だけの視点で結論が導き出される会議になっていることが少なくありません。そうならないためには、組織の理念、施設や部署の方向性を共有するという「情報共有と方向性の統一」というステップを踏まえて、議論をする必要があります。
 前回、職員会議の要点をリーダーからフロア会議等に落とし込むことに触れましたが、フロア会議へと落とし込む要点を各リーダーの独断で決めるのではなく、その前にリーダー会議のなかで職員会議の議事録をもとに、現場の一般職員に伝えるべき重要な点について確認しあい、方向性の統一を図るとよいでしょう。このステップにより、リーダー同士で「情報共有と方向性の統一」ができ、また各ユニットに落とし込まれる内容も方向性の定まったものになります。

 次回も、引き続きリーダー会議の改善ポイントについて述べていきます。

※ この記事は月刊誌「WAM」平成28年1月号に掲載したものです。
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