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第7回: 実例紹介による「かしこい建物維持管理」のための設備更新とは

「はじめに」

 今回は、機械設備の維持管理および設備更新についてご提案いたします。

 機械設備の概要

 機械設備には衛生設備、空調設備、消火設備、換気設備など、さまざまな設備がありますが、どの設備においても大きく「機器」と「配管」に分けることができます。
 とくに配管については、配管材料の材質によって、腐食やサビ、水アカなどがたまり、水量不足になることが原因で漏水が発生します。この症状はおおむね10 年から15 年経過すると症状があらわれてきます。予防対策として、管内の水質検査および管内をカメラで覗くことによって状況を把握し、早めの処置を講じる必要があります。

 周期表を軸に改修時期および更新時期を把握しよう

 そこで、前回までにご紹介しました周期表を作成します。
 周期表を作成するにあたって、建物の竣工図をもとに機器それぞれの能力、型番、製造年を調査します。竣工してから長期間経っている建物については、修繕履歴やヒアリングのほか、現地建物調査を行い、機器が更新・修繕されているか(年月)を確認します。


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 軸となる周期表ができましたら、専門技術者による定期巡回調査を実施し、現状の機械の状態を確認し、不具合の箇所を見つけ出します。また、機器には耐用年数があり、耐用年数に達していない場合でも故障してしまう機器もあれば、耐用年数を超えても、問題なく稼働している機器もあります。突発的に停止してしまうことで、施設運営上に影響を及ぼすと同時に緊急の修繕によるコストアップにもつながってしまいます。
 周期表を用いることで機器ごとに異なる修繕・改修時期を把握でき、次の対応時期や不具合の予測もある程度把握が可能となります。修繕にどれぐらいの費用が必要か、耐用年数を考慮し更新する必要があるのかを判断し、改善計画書を作成することで適正な機器選定と予算措置を講じます。

 ランニングコストと二酸化炭素排出量の削減も考慮した改修案

 次に、既存の設備を改修する方法と現状のままで新しいシステムを追加する方法の2 つの改修方法を紹介したと思いますが、
その前に…
 機械設備の用語は、難しい言葉で表現されています。
 難しい機械設備用語の主なものを予習してみましょう。

 機械設備の用語説明

・ファンコイルユニット

 主に天井面に設置されていて、冷房時には冷風、暖房時には温風を吹き出す機械。エアコン室内機とよく似たものです。

・吸収式冷温水発生機

 冷房時は冷水、暖房時は温水を作る機械です。この機械からパイプを通して、冷房時には、冷水をファンコイルに送り、パイプの周りの冷たい空気をファンによって吹出し、冷房をするものです。

・ヒートポンプ

 水のポンプは、水を汲みあげます。ヒートポンプはHEATつまり熱を汲みあげるポンプです。
 例えば、外の冷たい空気の中でも熱は持っていますが温度は低い、その低い熱の温度をあげる機械です。

・チラー

 空調機器などの温度を一定に保つための装置の総称です。主に冷却に使うことから「chiller(chill= 冷やす)」と呼ばれています。

・ヒートポンプチラー

 ヒートポンプ方式のチラーです。

・排熱

 お湯を作るためにガスを燃やしますが、その燃やした熱のすべてが水をお湯にするエネルギーになるわけではなく、一部は使われないまま排出されます。その熱のことをいいます。

・ガスコージェネレーション

 天然ガスを用いて発電し、その際に発生する排熱を冷暖房や給湯などにムダなく利用する省エネシステムです。

 これで効率的な改修方法を計画するうえでの、基礎知識が少し得られたことと思います。次回は改修方法の紹介をいたします。

※ この記事は月刊誌「WAM」平成26年10月号に掲載されたものです。
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