トップ

高齢・介護

アイコン

医療

アイコン

障害者福祉

アイコン

子ども・家庭

旧トップ
ページへ

トップ背景
wamnetアイコン
検索アイコン
知りたいアイコン
ロックアイコン会員入口
アイコントップ |
アイコン高齢・介護 |
アイコン医療|
アイコン障害者福祉|
子ども・家庭
アイコン



ランダム表示の広告
福祉医療広告

高齢・介護
医療
障害者福祉
子ども・家庭

連載コラム
トップ

身の回りの整理術

全12回に渡って、身の回りの整理をするためのヒントをお届けします。


<執筆>
坂戸 健司

第8回: 「ビジネス道具・ツールに振り回されている?」

仕事の整理は段取りでもある

 スマートフォンではできない整理の技術がリアルな現実世界にはあります。どれだけIT技術が進み、スマートフォンが気軽に持ち運べる小さなパソコン・情報端末であっても、それだけでは仕事はうまく回せません。

 日々の仕事にはやはり整理の技術は必要なのです。インターネットが普及し始めた時も、「紙媒体は激減する」という学者や評論家も多くいましたが、現実はそのようにはなっていません。ビジネスシーンには日々さまざまな印刷物や資料、書類が大量に存在しているのです。

 移動する新幹線の中で、ビジネスマンがスマートフォンやiPad(タブレット)で仕事をしているのを見かけます。スマートフォンやiPadの出現によって、外出先や歩きながらでも仕事や作業ができる環境が出現しています。

 とりわけ身につけるコンピュータとも言えるスマートフォンは、仕事の進め方や関わり方も変えてしまいます。メールのやり取りやデータ管理、スケジュール調整などでは驚くべき効率を生み出してくれます。しかし、肝心の人間の方がアナログなので、スマートフォンのリマインダー機能(あらかじめ設定した時刻に予定を通知する機能)でアラームが鳴るように設定していれば、やるべきことの管理やスケジュール管理もできますが、マナーモードにしていればアラームは鳴らないので、物忘れもするし、寝坊もします。

 これらの現実を自分サイドの問題として「やらされ感」がなく「楽しく」取り組むためには、頭の整理、心の整理、そして仕事の整理をすることが必要なのです。

 その方法は、今日一日何をやるのか、一番肝心なことは何か、そしてそれを具体的にどのようにすればよいのかなどをイメージ(映像化)して、気づいたことを白い紙に書き込んでいくことです。それが思考するということであり、考えて仕事をするということなのです。仕事の整理とは段取りでもあります。仕事を始める前に先を見通す目を持つということなのです。多様なIT機器や便利な道具を使いこなす前に、自分の“頭”を使いこなしましょう!

整理術の参考キーワードとは

 繰り返しになりますが、進化し続ける携帯端末のスマートフォンがあったとしても、やはりデジタル化ができない書類は存在します。これからも日々使っている筆記用具やノートは必要になるのです。

 そして、整理の基本は変わりません。今、最前線で働くビジネスマンへアドバイスをするとすれば、知識ではなく知恵の領域の言葉です。整理術に対してのキーワード、キーセンテンスをあげてみたので、参考にしてオリジナルの整理方法を編み出してみてください。

●体積という発想
●1年で情報量はどれくらいになるかという発想
●時間で整理を考える
●視覚心理で整理を見直す
●楽しくなるデスク周りのアイデア
●PCが指令塔ならスマートフォンは前線基地
●バッグと机と自宅は同じ整理の仕組みが必要

 次の時代を担う人々へ伝えたいことがあります。「自分を出来る人に見せようとして表面的に頑張っても苦しいだけです。仕事の仕方や業務の進め方は周りの人に尋ねましょう。ネット情報を検索してわかったような気分になっても、本当は『体験』というものが人間の成長には必要なのです。仕事術のベースとなる整理の方法を教えてもらうのは、恥ずかしいことではありません」。

 時代が大きく変わろうとしている今、誰しも仕事のやり方に困っていたり、悩みを抱えていますが、「整理の技術」とは、そこからコミュニケーションも始められる恰好のテーマでもあるのです。

※ この記事は月刊誌「WAM」平成24年11月号に掲載されたものです。
月刊誌「WAM」最新号の購読をご希望の方は次のいずれかのリンクからお申込みください。

ページトップ