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【秋田県】

園児と手つなぎ、安全に避難 高校と保育園、合同防災訓練

秋田魁新報 2017年9月19日(火)
園児と生徒が手をつないで校舎に避難した合同訓練
園児と生徒が手をつないで校舎に避難した合同訓練

 秋田県大仙市の秋田修英高校(冨樫義明校長、121人)と大曲東保育園(鈴木尚子園長、94人)の合同防災訓練が13日行われた。浸水被害を想定し、生徒が園児を誘導して園庭から同校に避難させた。

 合同訓練は、東日本大震災を受け有事の際に同園を支援しようと、同校が主体となり2014年から行っている。高校と保育園は道路を挟んで約90メートルの距離にあり、生徒と園児は一緒に花の苗を植えたり、高校野球部を応援したりして交流している。

 大雨洪水警報が発令され、同校が避難所に指定されたとの校内放送を受け訓練開始。1、2年生が園庭で待機していた園児の手を引いて歩き、校舎3階の教室まで連れて行った。3年生や同校職員は、園児が安全に避難できるようサポートに当たった。

 1、2年生は園児と2人一組で移動。園児が不安がらないよう笑顔で接したり、歩道側を歩かせたりして気を配った。避難場所の教室では、園児が座って休めるようあらかじめブルーシートを敷いて準備。避難は校内放送から約7分で完了した。

 訓練後の講評で、橋典雄教頭が「災害発生時はできることを進んで行ってほしい」とあいさつ。大曲消防署の富樫寛・予防副主幹は「スムーズに行動できていた。有事の事態には高校生の若い力が必要。子どもの心のケアも考えて接してほしい」と述べた。

 生徒を代表し、内田楓太さん(2年)が「もっと早く子どもたちを避難させられるよう、工夫できることに取り組みたい」と語った。鈴木園長は「日頃の交流のおかげで子どもたちは高校生との行動に抵抗がない。とても心強い」と話した。