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【京都府】

認知症ドラマ制作、CATV放送 京都・京丹波

京都新聞 2016年1月22日(金)
認知症を理解し、支えるドラマの一場面(京丹波町情報センター提供)
認知症を理解し、支えるドラマの一場面(京丹波町情報センター提供)

 認知症への理解を深め、患者を地域で支えようと、京都府京丹波町の福祉関係者らがドラマを制作し、町のケーブルテレビでこのほど放送が始まった。認知症になった高齢者が公的サービスを利用していく過程を家族との触れ合いとともに描いた内容で、制作者らは「不安を抱える人に、サポート制度を知ってほしい」と願っている。

 

 タイトルは「だいじょうぶ!上田さん 〜ひとりで悩まず地域で支える認知症〜」。高齢者の生活支援を行うNPO法人「まごごろサービス あい愛」(同町角)の越川剛績事務長(37)が監督・脚本を担当し、住民や福祉施設職員ら計約10人が出演した。

 

 高齢男性が認知症の初期段階とされる不安定な自動車運転を繰り返し、家族から車の鍵を取り上げられる。外に歩いて出かけたものの道に迷い、認知症カフェで保護された。迎えに来た家族が支援サービスの紹介冊子を知り、ミニデイサービスの利用など支援を受ける決断をする−というあらすじで、20分間のドラマにまとめた。

 

 越川さんらによると、認知症では今までできたことができず困っているのを隠したり、介護を受けるのをためらったりするケースが多いという。福祉関係者と協議する中、「支援制度を周知し、症状の悪化を少しでも防ごう」と企画した。

 

 ケーブルテレビを運営する京丹波町情報センターや町社会福祉協議会、府南丹保健所などの協力も得て昨夏から準備を進め、秋に和知地域で撮影した。

 

 22日まで毎日6回放映予定だが、その後も適宜再放送する。越川さんは「困った場合は、家族や身近な人に相談すればいいと思ってもらえたら」と呼び掛けている。