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【新潟県】

ヒマワリがつなぐ支援の輪

新潟日報 2016年8月22日(月)
「にこにこフラワーズ」が育てた油糧用ヒマワリ。見る人も楽しませている=上越市頸城
「にこにこフラワーズ」が育てた油糧用ヒマワリ。見る人も楽しませている=上越市頸城

 障害者の就労を後押ししようと、上越市内で障害者支援施設や住民グループによる食用油の原料となる油糧用ヒマワリを栽培する動きが広がっている。搾ったヒマワリ油はインターネットなどで販売を予定し、売り上げは就労支援事業などに充てられる。市内各所の協力畑ではこの夏、大輪のヒマワリが見る人を楽しませた。

 観賞用のヒマワリは2010年から、川室記念病院(上越市北新保)や周辺住民が地域貢献の一環として近隣の休耕地で育ててきた。14年からは、連携する障害者支援施設「つくし工房」でヒマワリを商品に活用できないかと、油糧用品種を植えるようになった。昨年は2ヘクタールからヒマワリの種300キロを収穫、90キロの油を採った。本格的な製品化を目指し今月、「越後つくしの里・ひまわりソーシャルサポートネット(つくし・ひまわりSSネット)」(宮越昇代表社員)を設立した。

 住民グループによる支援も広がる。頸城区青野の住民ボランティア団体「にこにこフラワーズ」は毎年、観賞用の花を育てていたが、ことしはつくし工房の取り組みに共感し、油糧用ヒマワリの栽培に変えた。

 同工房から種の提供を受け、区内の休耕地約1・5ヘクタールで栽培。メンバーの村松かずみさん(66)は「地域の人にはきれいだと褒めてもらい、障害者支援にも役立つならこんなにいいことはない」とほほ笑む。

 8月中旬から9月下旬にかけて収穫し、乾燥後に外部の業者が搾油する。油は、つくし・ひまわりSSネットが協力施設やインターネットで販売する。

 つくし工房の田辺信管理者は「賛同してくれる人が増え、ありがたい。いつかは搾油機も備え、障害のある人の雇用を生み出せたらいい」と話した。