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【福岡県】

那珂川町、全庁で手話普及 朝礼のあいさつに、FBで講座配信も

西日本新聞 2017年2月17日(金)
手話であいさつする武末茂喜町長=フェイスブック「みんなで手話なかがわ」より
手話であいさつする武末茂喜町長=フェイスブック「みんなで手話なかがわ」より

 那珂川町が、役場を挙げて手話の普及に取り組んでいる。課ごとに毎日実施する朝礼では手話のあいさつなどを取り入れ、フェイスブック(FB)など会員制交流サイト(SNS)では動画の「手話講座」も展開。これまで武末茂喜町長や職員40人以上が出演し、少しずつ浸透しているという。

 スタートは2015年4月。福祉課に手話のできる職員がいて、来庁する聴覚障害者への配慮も兼ねて朝礼で手話を取り入れた。

 取り組みは16年4月の障害者差別解消法の施行に合わせ、全課に拡大。「おはようございます」「今日もよろしくお願いします」といったあいさつや、日付や曜日などを手話で表現する職員の姿が役場の朝の風景になった。同課障がい者支援担当の小金丸優係長は「やってみると案外、ハードルは低い。毎日繰り返すことで慣れます」と話す。

 同年9月からは職員の提案でSNSの手話講座をスタート。役場内だけだった取り組みを、外部にも発信するようになった。あいさつのほか「おいしい、まずい」「安心してください」といった日常な言葉などを職員が手話で語る内容で、おおむね火曜と金曜に動画を投稿している。今年の元日には武末町長が出演し、「明けましておめでとうございます」と手話を披露した。

 手話に対する関心の高まりからか、町が社会福祉協議会に委託して毎年開催している手話ボランティアの養成講座は本年度、例年の倍となる20人が申し込んだという。福祉課の春崎幸二課長は「職員の意識が高まることで、新しい行政サービスのアイデアが生まれるかも」と、次なる展開にも期待していた。