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【山梨県】

困窮世帯にリサイクル制服を 民間団体発足、協力呼び掛け

山梨日日新聞 2017年9月12日(火)
高校の制服の提供を受ける熊木紗嬉委員長(右)=甲府・山梨県立図書館
高校の制服の提供を受ける熊木紗嬉委員長(右)=甲府・山梨県立図書館

 山梨県内で不用になった中学・高校の制服を譲り受け、低価格で新入生に提供する民間団体「ユニフォーム・リサイクリング・リンク(URL)」の設立総会が9日、甲府・県立図書館で開かれた。特に困窮世帯に負担が大きい制服購入費用の軽減、物を大切にする価値観の浸透を目指して設立。来春の新入生から取り組みを始めるため、卒業を控えた生徒らに提供を呼び掛けていくことを確認した。
 県内の自営業者や会社員、国会・県議会議員ら団体の趣旨に賛同する約30人が参加。委員長には甲府市上石田4丁目の会社員熊木紗嬉さん(23)を選び、定款や本年度の事業計画などを承認した。URLは今後、NPO法人として県に申請する。
 熊木さんは「絆や思いやりを大切にする社会作りにつなげたい。困っている人に制服が1着でも届けば成功、100着ともなれば大成功だと思う。輪を広げていきたい」とあいさつ。3月に息子が高校を卒業した南アルプス市の会社役員男性が制服を提供し、「思い入れのある制服を捨てるのには抵抗があった。役に立てることがうれしい」と語った。現時点で約30着の制服が集まったという。
 URLの会員は現時点で約30人。卒業を控えた在校生らに制服の提供を呼び掛けるほか、提携する事業所や中学・高校へのチラシ配布などの取り組みを進める。譲り受けた制服はクリーニングや修繕をし、来春は新入生100人程度への提供を想定。上着とズボン・スカートの一式を1万円程度で提供する予定で、保管や修繕などの経費に充てるという。
 問い合わせは事務局長の坂本吉仁さん、電話080(5654)5658。