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【岡山県】

手話で笑わせ公演100回 岡山県の漫才コンビ「ぷ〜&み〜」

山陽新聞 2017年9月13日(水)
会場を盛り上げる三宅さん(右)とさとうさん=倉敷市内
会場を盛り上げる三宅さん(右)とさとうさん=倉敷市内

 手話を交えた独自の漫才を繰り広げる岡山県内の男性コンビ「ぷ〜&み〜」が、23日に岡山市で開くライブで100回目の舞台を踏む。「笑いに障害の有無は関係ない」と活動を始めて7年。2人は「節目の公演を今まで以上に盛り上げたい」と練習に励んでいる。(安部晃将)

 「虹の色は?」「赤、黄、青…“愛”」「『ラブ』じゃねぇ、そこは『藍』だろ!!」

 会社員三宅寿さん(49)=矢掛町=と耳が不自由な自営業さとう正士さん(48)=倉敷市。手話とジェスチャーを交えて、さとうさんがボケると、三宅さんが手話と言葉で突っ込む。8月末、同市内で行った第99回公演では、気象をテーマにしたネタで会場を沸かせた。

 出会いは約15年前。三宅さんが、さとうさんと知り合いの近所のろう者宅で手話を教わっていた際、偶然居合わせ意気投合した。「交流を深めるうち、手話にもジョークやくだけた表現があると知り、『漫才にできる』と思った」と三宅さん。

 2010年からインターネット動画サイトに2人の掛け合いを投稿。12年に聴覚障害者らが集まる京都市のイベントで初舞台を踏むと、口コミで評判が広がり、今では全国で年間約20公演をこなす。

 2人が「忘れられない」と口をそろえるのが、13年の愛知県内でのステージ。最前列に終始不機嫌そうに見えた高齢者がいた。不安を感じながら出番を終えると、施設スタッフから「病気で体が動かないおじいちゃんが、口元をわずかに動かして笑っていた。2人には不思議な力がある」と言われた。さとうさんは「役に立てたという充実感で体がいっぱいになった」と振り返る。

 「僕たちの漫才を見て、手話の面白さや可能性に気付いてもらいたい」と2人。記念の公演を控え、お披露目予定の新ネタを懸命に練習している。

 第100回公演は、岡山市北区下石井のピュアリティまきびで行う。午前(開演10時半)と午後(同2時)の2回。中学生以上前売り1800円、小学生以下同1300円(当日はいずれも500円増)。定員は各120人。問い合わせは三宅さん(090―9063―5863)。