ニュース
トップ

【鳥取県】

米子の音訳ボランティア「ザ・スピリッツ」 26日視覚障害者と演奏会

山陰中央新報 2017年11月10日(金)
境港市報の音訳に取り組むメンバー
境港市報の音訳に取り組むメンバー

 米子市を拠点に活動する視覚障害者のための音訳ボランティアグループ「ザ・スピリッツ」が今年、結成25年を迎えた。自治体の広報誌や選挙公報、メンバーが選んだ書籍など、生活に不可欠な情報から趣味の領域まで、幅広く情報を声で届け続けてきた。26日に控える視覚障害者とグループメンバーのコンサートも第10回の節目。ステージで心を一つに合わせ、活動継続の誓いを新たにするつもりだ。

 ザ・スピリッツは県が県政だよりの音訳ボランティアを募集したことがきっかけとなり、1992年に立ち上がった。ボランティアの一人だった中川容子さん(79)が代表に就き、同市錦町1丁目のふれあいの里を拠点に現在60〜80代の約40人が活動している。

 音訳は担当者がマイクに向かって読み上げるのを聞きながら、ほかのメンバーが読み違いや読み残しがないか一文字一文字確認する。2日にはメンバー5人が境港市報の音訳に取り組み、予算の表を含め、どう読めば分かりやすいか、検討しながら読み進めた。

 四半世紀もの間、続けられたことに、中川さんは「声にぬくもりを乗せて続けてこられた」と振り返る。近年、電子機器の発達で機械音での音訳も可能になったが、それでも「人間の心と心のつながりがある」と人の声の魅力を強調。視覚障害者とメンバーが歌や楽器演奏を披露する年1回のジョイントコンサートへ向け、準備に熱が入る。

 コンサートはふれあいの里で午後1時半から。入場無料。