ニュース
トップ

【福島県】

会津若松に「子ども朝食堂」 元教師夫妻、12月から週3回提供

福島民友新聞 2017年11月13日(月)
「子どもたちが元気に育ってほしい」と話す菅野さん夫婦=会津若松市、子ども朝食堂
「子どもたちが元気に育ってほしい」と話す菅野さん夫婦=会津若松市、子ども朝食堂

 「会津の未来を担えるように元気に育ってほしい」。3月に小学校の教師を退職した会津若松市門田町の菅野(すがの)秀樹さん(56)と由貴子さん(55)夫婦は、経済的な理由や保護者の仕事の都合のため家族と一緒に朝食を食べられない子どもたちに無料で朝食を提供する「子ども朝食堂」を12月からオープンさせる。
 菅野さん夫婦は在職時代、朝食を取らずに通学し、午前中からぼーっとしたり、イライラしたりして授業に集中できない子どもたちを見てきた。
 「朝食は、子どもたちの成長に欠かせない。朝からしっかり食べてほしい」との思いから、食堂の開設を決心。退職後間もなく、食堂の開設準備に入った。食堂には菅野さんが所有する築約45年の木造平屋を活用。菅野さん夫婦が手作りし、ご飯やみそ汁のほか、焼き魚、季節の料理など多彩なおかずを提供する予定だ。また、子どもたちに会津の伝統を伝えようと、食器の一部は会津漆器を使うという。
 子ども朝食堂は、会津若松市の若松五中学区の小、中学生が対象で、原則として火、木、土曜日の週3回朝食を提供する。時間は午前6時30分からの1時間で、子どもたちは朝食を食べた後に登校する。
 活動資金は自己資金が中心だが、コープあいづや菅野さんの思いを知る有志らが食材などを提供し、活動を支援するという。
 菅野さんを応援する佐藤治さん(62)=同市=は「朝食を提供するだけでなく、放課後の子どもの居場所や世代間交流の場となってほしい」と食堂の未来に期待する。
 県内初の子ども食堂を同市で開設した江川和弥NPO法人寺子屋方丈舎理事長(53)は「子ども食堂の活動が広まるのは良いこと。お互いに運営のノウハウを共有していきたい」と子どもたちの支援活動の充実を喜ぶ。
 食堂は、11日のプレオープンを経て12月2日に正式に開く。問い合わせは、菅野さん夫婦が設立した非営利団体「つなぐ舎」へ。