ニュース
トップ

【長崎県】

ほっとする居場所に 介護施設巡る移動コーヒー店

長崎新聞 2017年11月13日(月)
常連客と和やかに語り合う小西さん(右)=長崎市、戸町ふくし村
常連客と和やかに語り合う小西さん(右)=長崎市、戸町ふくし村

 元介護職員の男性が今秋、介護施設を巡る移動コーヒー店を始めた。「介護をする人も、される人も、ほっとリラックスできるような居場所にしたい」。そんな思いで、一杯に情熱を注いでいる。

 出張コーヒー屋「ibuki珈琲」代表の小西竜平さん(37)=長崎市=。20歳から17年間、介護士として市内の施設などで働いてきた。

 転機のきっかけは、施設を訪問していたパンの移動販売店を楽しみにしていた利用者の姿。好きな商品を自分で選んで購入し、何げない会話を交わす。その表情に、自分自身も癒やされていた。もともとコーヒーが好きで、休日には飲食イベントなどで腕を振るってきた。「いつか自分の好きなコーヒーで、介護の現場を笑顔にしたい」。そんな思いを温めてきた。

 9月から本格的に営業を始め、県内4カ所の福祉施設を巡回している。移動販売車のほか施設内の空きスペースを借りてコーヒーを提供。施設スタッフや利用者、面会に訪れた家族らの憩いの場となっている。毎週水曜に訪問している長崎市戸町4丁目の複合福祉施設「戸町ふくし村」の空きスペースでは、利用者の女性(64)が「いい香りで、お気に入りの場所」とうれしそうにコーヒーを味わっていた。

 メニューはオリジナルブレンドコーヒー(300円)、カフェオレ(350円)など。出張先も募集している。問い合わせは小西さん(電090・3323・8982)。