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【栃木県】

「きずなボックス」設置増 寄付4倍、種類豊富 とちぎVネット

下野新聞 2018年1月11日(木)
コミュニティセンターに「きずなボックス」を設置した菱沼会長(左)と鈴木さん
コミュニティセンターに「きずなボックス」を設置した菱沼会長(左)と鈴木さん

余った食品回収 善意広がる
 家庭などで余った食品を持ち寄り、まとめて福祉団体などに寄付する活動「フードドライブ」。宇都宮市のNPO法人とちぎボランティアネットワーク(とちぎVネット)が各所に設置し、食品を一時的に預かる収集箱「きずなボックス」が広がりを見せている。設置場所は現在、同市内と栃木市、壬生町の18カ所に広がり、寄付量は昨年の約4倍に増加。食品のバラエティーも豊富になり、支援を受ける人たちから喜ばれている。
 とちぎVネットは2013年から試行し、今年は関係先に設置を積極的に呼び掛け始めた。他県の事例に倣ってきずなボックスと命名し、スーパーや寺、医院などに置いてもらっている。
 16年までは業者や店舗で出た規格外品などが中心だったが、ボックス設置で個人の寄付が拡大。量は月平均で約30キロから約120キロに、種類も増えた。需要が高い調味料やレトルト食品なども在庫切れの心配がなくなったという。
 とちぎVネットで、企業などが寄付した食品を生活困窮者らに届けるフードバンクの担当理事徳山篤(とくやまあつし)さん(53)は「寄付が増えて活動の選択肢も広がった」と話す。支援を受け、子ども4人と暮らすシングルマザーの宇都宮市、40代女性は「家計が苦しいので、おかずや弁当に使える品目が増えてありがたい」と感謝する。
 同市戸祭地域コミュニティセンターでは、戸祭地区民生委員児童委員協議会(菱沼敏子(ひしぬまとしこ)会長)が中心となり、10月にボックスを設置した。困窮世帯の就学費用を行政が補助する「就学援助」対象世帯を訪問する中、「子どもの貧困が広がっている」(菱沼会長)と危機感を持ったこともきっかけという。設置を提案した同会会員鈴木実(すずきみのる)さん(69)は「未来ある子どものために善意の輪が広がってほしい」と願っている。
 ボックスで受け付けるのは、賞味期限が1カ月以上あり常温で保管できる食品(缶詰、レトルト食品、米、乾麺、菓子など)。
 (問)とちぎVネット028・622・0021。