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【愛知県】

歌って認知症予防 音楽療法行事が人気 オリジナルCDも

中日新聞 2018年2月13日(火)
手拍子を交えて歌う参加者と堀内さん(右から3人目)=名古屋市中村区北畑町で
手拍子を交えて歌う参加者と堀内さん(右から3人目)=名古屋市中村区北畑町で

 名古屋市中村区北畑町の偕行会(かいこうかい)城西病院が、認知症のリハビリテーションとして開く音楽療法の催しが人気だ。昨年5月から水曜以外の平日に毎日開かれ、最近では毎月延べ200人以上が訪れるようになった。1月には参加者で作詞したオリジナルソングのCDも完成した。
 認知症の本人や家族らの情報交換などを目的に、2015年10月から院内で開く認知症カフェの一環。月に1回取り入れていた音楽療法が好評だったことから、病院は昨春に音楽療法士の堀内裕美子さん(23)を採用して本格的に始めた。
 現在は午前10時〜正午に、地域の70〜90代を中心に毎回20人ほどが参加。堀内さんがギターやキーボードで演奏して参加者が声を合わせる。「夕焼小焼」や「神田川」「北国の春」「およげ!たいやきくん」など70曲の歌詞が書かれたファイルから、参加者のリクエストに応じて手拍子を交えてゆっくりと歌う。ときには一人が得意の曲を披露する。
 病院によると、音楽療法は、音楽を楽しむことで心身をリラックスさせ、健康の回復や向上を促す効果がある。思い出の曲などについて振り返りながら歌うことで、最初は硬かった表情が次第に柔らかくなるという。
 堀内さんは「一人一人にしゃべりかけて会話を楽しむことも大切にしている。花が好きな参加者には花について語ってもらうことも」と話す。夫の石川栄さん(86)と参加する妻明子さん(76)=中村区=は「認知症の主人もここに来るのが毎日の楽しみ。歌うと心も和む」と笑顔を見せる。
 参加者が作詞して完成した曲のタイトルは「いつまでもこの町で」。「尾張名古屋の城の西」「信長秀吉清正も 歴史ある町ロマンだな」「夢と希望をもって行こう」など地元ゆかりのフレーズも盛り込んだ。「この町でずっと暮らしたい」という思いを込め、催しの最初と最後に歌う。CDは、参加した人に無料で配っている。
 参加は無料。コーヒー1杯と菓子で100円。病院では、音楽療法とは別に認知症相談にも応じている。(問)病院総合相談窓口=0120(541)605 (福本英司)