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【宮崎県】

生きた手話 目指し20年超 木城のサークル

宮崎日日新聞 2018年3月13日(火)
当事者の講話などで手話や聴覚障害への理解を深める木城手話サークル「もくもく」
当事者の講話などで手話や聴覚障害への理解を深める木城手話サークル「もくもく」

 木城町の手話サークル「もくもく」(今長明美代表、10人)は、聴覚障害への理解を深める活動を20年以上続けている。手話の基本を学ぶほか、当事者が自身の経験を語る講話も実施。聴覚障害者の暮らしや生き方を学びながら“生きた手話”の習得を目指しており、共に学ぶ仲間を募っている。
 町社会福祉協議会が運営する町ボランティアセンターの手話講習会受講生が中心となり、1997年10月に発足。毎週木曜午後7時半〜9時半に町保健センターで、手話入門講座や当事者の講話、交流会などを行っている。
 1日は、聴覚障害のある児玉真弥さん(33)=高鍋町南高鍋=が、次女莉乃(りの)さん(9)と三女結乃(ゆの)ちゃん(5)とともに講話。北九州市から引っ越して14年になる児玉さんは「明倫の教えを大切にした教育のためか、障害を理解しようとする考えが浸透していると感じる」と印象を紹介。熊本地震を例に災害への不安についても語り「避難所では放送で情報が流れることが多く、津波のサイレンも聞こえない。聴覚障害は見た目では分からない。町のどこに障害者がいるのか情報を共有できるようになると良い」と伝え、「手話サークルのような場所が増えてほしい」と求めた。
 入門講座は2年1サイクルで、途中参加もできる。15日は料理教室を開催。新年度は4月19日に開講する。
 元看護師で民生委員の池部敬子さん(67)=同町高城=は「手話ができる人がいれば健診などでも助かるのではと始めた。難しいけど役に立てるようになりたい」。代表の今長さん(65)=同町椎木=は「たくさんの人に活動を知ってもらい、理解を深める機会にしてほしい」と話している。問い合わせは町社協(電話)0983(32)2114。