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【富山県】

「入浴介助ロボ」進行中 日本初の実現へ 富山大教授ら模型お披露目

中日新聞 2018年4月13日(金)
ロボットの模型を持ちながら性能を説明する中島一樹教授=富山大五福キャンパスで
ロボットの模型を持ちながら性能を説明する中島一樹教授=富山大五福キャンパスで

 富山大工学部工学科の中島一樹教授(高齢者工学)が、介護施設を利用する高齢者の入浴を支援する「入浴介護アシストロボット」の開発プロジェクトを進めている。本年度中には試作品を完成させ、介護現場で課題を検証していく。(酒井翔平)

 ロボットは車いす型で、着座や立ち上がる際の体重移動を自動でアシスト。背中の曲がり具合に合わせ、背もたれを自動調整する。従来は2人で入浴介護にあたっているが、ロボットを活用することで1人で作業ができ、介護者の負担軽減につなげる。教授によると、入浴介護アシストロボットが実現すれば日本で初めて。

 中島教授は、同大医学部看護学科の中林美奈子准教授らとともに、介護施設の従業員らにアンケートや面談を実施。入浴が介護の中でも特に負担が大きいことが分かり、現場からの意見を参考にロボットの構成を固めていった。

 プロジェクトは、厚生労働省が介護現場の負担減につなげるアイデアを募り、実現化につなげる事業に採択され、2016年秋から始まった。まだ実用化のめどは立っていないが、本年度も引き続き事業の採択を受けた上で、開発に協力してくれる企業を探していく。

 11日に同大で会見があり、3分の1サイズの模型がお披露目された。中島教授は「介護者の身体的負担を軽減し、入浴者の満足度も高めたい。実現すれば現場に喜んでもらえる自信はある」と話した。