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【大分県】

障害者と共に働く 大分市の「ヤドカリ」設立1年

大分合同新聞 2018年4月16日(月)
野菜や手作りパンも販売しているヤドカリカフェ=大分市城原
野菜や手作りパンも販売しているヤドカリカフェ=大分市城原

 障害者と雇用契約を結び、働く場を提供している「ヤドカリ」(大分市久原北)は、2017年2月の設立から1年余りが過ぎた。野菜を年間100種類以上、農薬を使わずに栽培。開設している「yadokari cafe(ヤドカリカフェ)」では、取れたて野菜を使った料理などが評判となっている。「障害者の自信と自立につながれば」と施設長の日名子敦さん(59)。地道な活動を続けている。
 ヤドカリは、障害者に最低賃金(時給737円)を保障する就労継続支援A型事業所。「娘においしい野菜を食べさせたい」と農業に取り組んできた日名子さんが、障害のある知人の存在をきっかけに「みんな(障害者)とも一緒にできるのでは」と市役所を辞め、開所した。
 現在、精神を中心とする障害者18人(20〜50歳代)が在籍。平均週5日、1日に5時間、農作業や、乾燥野菜、ジャムなどの加工食品製造、カフェの厨房(ちゅうぼう)での仕込みなどに携わっている。
 農作業を担当する男性は「施設長は口だけでなく、行動で示してくれる。作業方法の説明も分かりやすい」と信頼。充実した日々を送る。
野菜、パンの販売や新商品の情報発信もするカフェは市内城原にあり、古民家を改装した趣ある造り。その日に収穫した新鮮野菜を使ったランチが女性客らに人気抜群という。
 日名子さんと共に事業を運営する妻の優子さん(40)は「障害も一つの個性として受け入れ、良い商品をみんなで協力して作っている。福祉の土台がしっかりとした会社を目指す」と話している。