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【岡山県】

認知症 暮らしやすくカフェや展示 岡山・富山地区の住民ら

山陽新聞 2018年5月11日(金)
認知症カフェで体操を教える福森さん(右端)ら
認知症カフェで体操を教える福森さん(右端)ら

 岡山市中区富山地区の住民有志が「認知症サポートリーダー富山会」を立ち上げ、地域で認知症への理解を広げている。公民館での「認知症カフェ」や中学校でのパネル展を開催しており、メンバーは「高齢化が進む中、認知症になっても安心して暮らせる地域にしていきたい」と活動に力を入れている。

 メンバーは60〜70代の男女4人。市が開く認知症患者や家族を支える「認知症サポートリーダー」の2013年度の養成講座を受講した福森和子さん(79)が「身に付けた知識を地域で役立てよう」と他の修了生らに呼び掛けて昨秋発足した。

 会は昨年10月から月1回のペースで、認知症の人や家族らが集う「認知症カフェ」を富山公民館(同福泊)で開催。メンバーや近隣の高齢者福祉施設の職員が講師を務め、認知症の予防や進行を遅らせる効果が見込めるとされる体操などを教えている。

 4月のカフェには、認知症の患者を含め、地域のお年寄りら約50人が参加。新聞紙で手作りした棒を使って体操したり、5月5日の「こどもの日」に合わせ、折り紙でかぶとを作ったりして、体や指先を使った動作を織り交ぜながら楽しく交流した。

 地元の子どもたちへの啓発にも力を注ぐ。昨年10月には富山中学校(同海吉)でパネル展を開催。「物事が覚えられない」「人が判別できなくなる」といった症状のほか、認知症への対応として「(話している内容を)否定しない」「せかさない」など接し方をまとめたポスター19点を展示。今年3月のカフェでは富山小の児童らが“講師”を務め、認知症の祖母と家族のやり取りを描いた紙芝居も披露した。

 今年8月のカフェでは、富山中の生徒に企画から参加してもらう計画。福森さんは「高齢化で、地域でも認知症患者の増加が見込まれている。カフェなどを通じて正しい知識を普及するとともに、世代を超えた交流も図りたい」と話す。