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【秋田県】

潟上市のNPO、空き家活用し放課後デイ開設

秋田魁新報 2018年5月14日(月)
南秋田郡初の放課後等デイサービス施設で体験活動を行うスタッフと児童
南秋田郡初の放課後等デイサービス施設で体験活動を行うスタッフと児童

 教員らで組織する秋田県潟上市のNPO法人「男鹿潟上南秋教育会館」は、五城目町大川大川の空き家を活用し、発達上の不安や障害がある子どもの療育を支援する放課後等デイサービス施設「チャイルドステーションゆうゆう」を開設した。南秋田郡初の施設で、担当者は「子どもをどこに預けたらいいのか分からず悩んでいる保護者の力になりたい」と話している。

 放課後等デイサービス施設は児童福祉法に基づく施設。ゆうゆうは、木造2階建ての空き家の1階部分約100平方メートルを改装し、遊戯室や保健室、浴室、更衣室などを整備し4月にオープンした。定員は10人で、現在は町内外の小学生5人が利用している。

 スタッフ10人はいずれも教員または保育士の経験者。児童は放課後や学校休業日、スタッフと一緒に宿題や工作に取り組んだり、外で遊んだりするなどして、社会性と生活能力の向上を図っている。

 男鹿潟上南秋教育会館は、教員と元教員の約20人でつくる組織で、財団法人を経て2013年にNPO法人化した。潟上市天王の「男鹿潟上南秋教育会館」を運営するほか、不登校や引きこもり、発達障害の子どもとその家族を支援する活動を行っている。

 県によると、県内の放課後等デイサービス施設は4月1日時点で49カ所あるが、南秋田郡3町1村ではゆうゆうのみ。NPOの担当者は「地元に施設が欲しいという保護者の声に応え、開設を決めた」と話す。

 空き家を提供したのは、NPOメンバーで施設の運営に携わる小野敦子さん(61)=秋田市。建物はもともと小野さんの実家だったが、1人暮らしをしていた母が2年前に亡くなったため、利活用を模索していた。

 小野さんは「自分の生まれ育った場所が、地域の子どものための施設に生まれ変わり感慨深い。周辺住民の理解と協力を得ながら、子どもたちが『楽しい』『行きたい』と心から思える場にしたい」と語った。

 対象は小中高生。利用可能日は月−土曜日。送迎サービスもある。問い合わせは、ゆうゆうTEL018・827・7560