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【鹿児島県】

過疎化克服へ廃校活用 住民の共助組織がデイサービス

南日本新聞 2018年5月14日(月)
脳トレの指遊びを楽しむ住民ら=南大隅町佐多辺塚の旧辺塚小学校
脳トレの指遊びを楽しむ住民ら=南大隅町佐多辺塚の旧辺塚小学校

 鹿児島県南大隅町佐多辺塚の旧辺塚小学校で11日、住民の共助組織「地区社会福祉協議会」の開所式があった。空き校舎を交流拠点として、デイサービス会場などに活用する。過疎高齢化が著しい辺塚地区のお年寄りは「みんなで集まれるのはうれしい」と喜んでいる。

 地区社協は社会福祉法に基づく市町村の社協と違い、住民が地域で助け合うための自主組織。同町は高齢化率47%と県内自治体で最も高く、集落の維持が危ぶまれる高齢化率50%超の「限界集落」が全13地区のうち9地区に達する。このため町は地区社協の設立を後押ししている。

 町南東部の太平洋岸にある辺塚地区は住民約150人で高齢化率67%。島泊地区の71%に次いで過疎化が進んでいる。地域に活気を取り戻そうと、住民は閉校した辺塚小の活用を模索。レクリエーションなどを楽しむデイサービスを月2回開き、家事支援の事務所を置くことを決めた。

 今月1日付で町内3カ所目となる地区社協が発足。11日の開所式には約70人が出席した。会長で公民館長の栗栖喜幸さん(62)や森田俊彦町長は「高齢化が進む日本のモデル地区にしたい」とあいさつ。認知症予防の脳トレ体験もあり、住民は笑い声を上げて指遊びなどに熱中した。

 中村ヒサエさん(96)は「1人暮らしなので、いろんな人とおしゃべりできるデイサービスはとても楽しみ。毎回参加したい」と期待を寄せた。