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【秋田県】

障害者の働く意欲応援 能代市元町に就労支援施設開設

秋田魁新報 2018年5月18日(金)
空きビルの1、2階に障害者就労支援施設を開設した藤田代表
空きビルの1、2階に障害者就労支援施設を開設した藤田代表

 障害のある就学児に学童保育サービスを提供している秋田県能代市の合同会社「尚生(しょうき)」(藤田貴子代表)が、同市元町の空きビルの1、2階に障害者の就労支援施設を開設した。藤田代表は「障害があっても働く意欲のある人を応援したい。社会に参加して自己肯定感を育んでほしい」と話している。

 施設は、雇用契約を結ばず通所による作業で工賃が支払われる「就労継続支援B型事業」に基づく。利用対象は能代山本1市3町に住む18〜65歳の障害者で、定員20人。

 1階の「カフェ&キッチン メルシー39」では接客や配膳、食器洗いといった就労機会を提供。調理は同社社員が担当する。2階の「アトリエ・デ・ソレイユ尚生」では同市内の材木会社から受注した秋田杉製名刺の台紙作りや、自動車部品の組み立てなどの軽作業を行う。雇用契約に基づく給料とは違い、作業効率に応じて工賃が支払われる。

 藤田代表は自閉症だった次男の尚樹さん=当時(14)=を、2014年3月に小児がんで亡くした。尚樹さんの生前から障害者の働く場所が限られているという現実に胸を痛めていたといい「『この子は学校を卒業した後、どうなるんだろう』という不安な気持ちが拭えなかった」と振り返る。

 「尚生」が県からB型事業の認可を受けたのは今月1日。藤田代表は「障害の程度や特性に応じた仕事を提供し、やりがいを感じてもらえる施設にしたい」と語った。

 施設の見学や利用相談はアトリエ・デ・ソレイユ尚生TEL0185・74・7801