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【岡山県】

手すりに印 視覚障害者を支援 倉敷・真備の小学校

山陽新聞 2018年8月6日(月)
階数を示すガムテープに触れながら岡田小の階段を利用する山崎さん
階数を示すガムテープに触れながら岡田小の階段を利用する山崎さん

 西日本豪雨で避難所生活を送る被災者の中には、障害のある人もいる。大規模な浸水被害を受けた倉敷市真備町地区の岡田小(同町岡田)には、全盲の女性が家族と共に避難。避難所のスタッフは、手で触れて分かる印を階段の手すりに付けたり、校内を覚えてもらうための案内をしたりとサポートしている。

 白杖(はくじょう)を手にした山崎克枝さん(48)=同町=が、手すりを伝って階段を上っていく。手すりには、端の位置を伝えたり、階数を示す数字をかたどったりしたガムテープが貼られている。

 「疲れがたまると、どこを歩いているのか分からなくなる時があり、本当に助かる」と山崎さん。

 平屋の自宅が屋根まで水に漬かり、夫や子どもと一緒に避難所に身を寄せた。最初のうちは視覚障害があることを周囲に気付いてもらえず、トイレや支援物資の場所を探すのに苦労したという。

 3階の教室に居住しながら食事や洗濯で階下と行き来する必要があり、自立した生活を送りたいとスタッフに手すりの表示を要望。校内の案内も依頼し、トイレや携帯電話の充電、ごみ捨ての場所などを一緒に歩いて記憶していった。

 避難所スタッフで、案内に携わった同市税制課の安信久美さんは「福祉の専門知識を持つ職員ばかりではなく、模索中の面はあるが、できるだけ不便のないよう支援体制を整えたい」とする。

 点字図書の貸し出しや生活相談事業などを行う県視覚障害者センター(岡山市北区)によると、西日本豪雨で被災したセンターの利用者は真備町地区で7人おり、自宅の2階や同市内のホテルを借りて過ごしているという。自らも視覚障害がある川田忠茂所長は「歩くと周囲に迷惑が掛かるからと、避難所でトイレに行くのを我慢したり、体調を崩したりする人もいる。視覚障害者を見掛けたらあいさつがてら声を掛けてほしい」と話している。