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【福島県】

「障害者」目線で観戦補助 福島・あづま球場、五輪パラへ研修

福島民友新聞 2018年9月3日(月)
木戸さん(右)から障害者が使いやすい施設設備について学ぶ参加者たち
木戸さん(右)から障害者が使いやすい施設設備について学ぶ参加者たち

 2020東京五輪・パラリンピックに向け、思いやりによる「心のユニバーサルデザイン」を学ぶワークショップが1日、東京五輪野球・ソフトボールの一部試合が行われる福島市のあづま球場で行われた。

 県と県人権啓発活動ネットワーク協議会の主催、NPO法人うつくしまスポーツルーターズの協力。スポーツボランティアや行政職員、学生など約20人が参加した。須磨ユニバーサルビーチプロジェクト代表の木戸俊介さん(32)=神戸市=が講師を務め、障害者が大会観戦を楽しむアイデアや移動手段について意見を交わした。木戸さんは、2015(平成27)年に交通事故で下半身完全不随となり、自らのリハビリとともに、脊椎損傷患者の生き方の選択肢を拡大している。

 ワークショップでは、参加者が車椅子体験をしたほか、目隠しをして杖を使った歩行を球場周辺で体験した。小さなでこぼこでも振動が大きいことや、車椅子利用者の動線が限られていることなどが感想として挙げられた。

 木戸さんはワークショップ後、あづま球場について「選択肢がないことが一番の問題。階段の昇降機が設置されているが、それだけでは足りない。席に着いてからの動きづらさもあり、それではレジャーとして成立しない」と指摘、その上で「ハード面の整備は難しいが、(誰かに手助けしてもらい階段を上がるなど)人の協力を得ることでできることがある」と話した。

 次回は15日、同市のコラッセふくしまでワークショップを開き、JR福島駅周辺のフィールドワークを行う。参加無料。