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【静岡県】

児童下校時、介護通所者が見守り 牧之原「憩の家 みち」

静岡新聞 2018年9月14日(金)
児童の下校を見守るメンバーら=牧之原市内
児童の下校を見守るメンバーら=牧之原市内

 牧之原市勝田の通所介護事業所「憩の家 みち」の利用者が、地元・勝間田小児童の「見守り隊」を結成した。交通安全や防犯の一助になれば、と夏休み明けから下校時に学校近くの街頭に立つ。「お帰り」と声を掛けながら交流している。
 利用者12人が日替わりで3〜4人ずつ、信号機のない横断歩道で活動している。メンバーの大半が認知症という。事業所と児童は総合学習で縁がある。事業所側から「子ども好きの利用者が多い。地域のために何かできないか」と学校に持ち掛け、活動が始まった。
 メンバーは学校から借り受けた黄色いたすきを掛け、通行車両に「横断中」の旗を掲げて示す。93歳の女性は「(児童は)ひ孫のような存在で楽しい」とほほえみを浮かべる。
 勝間田小の浅賀貞春校長は「児童との触れ合いも生まれ、ありがたい。関わりが深まれば」と期待を込める。
 事業所の利用者は5月、草取りや掃除などを有償で請け負う「働き隊」を組織。市内だけでなく近隣市町にも出向き、働く喜びを感じている。事業所を運営する家長の石津道弘さん(46)は「見守りも仕事も、活動中は集中する。やりがいにつながるし、利用者の家族にも喜ばれている」と意義を話している。