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【青森県】

貧困の子ども、公民館で支援/八戸のNPO

東奥日報 2018年9月18日(火)
湊公民館でパクパクルームに参加し、お好み焼きを作る子供=8月
湊公民館でパクパクルームに参加し、お好み焼きを作る子供=8月

 子供の貧困対策として、地区の交流・学習拠点である公民館を活用する取り組みを、青森県八戸市の子育て支援施設「こどもはっち」を運営するNPO法人「はちのへ未来ネット」が進めている。各地区の公民館を巡回して子供や保護者、地域住民が共に食事を作って交流。支援が必要な家庭を把握し、地域とのつながりをつくる狙いがある。

 同市の湊公民館で8月末、親子連れや子供たちがボランティアスタッフらとともに、お好み焼き作りに挑戦した。ある女子児童が片面を焼いてきれいに裏返すと、大人から「上手だね」と声が掛かった。児童は「やってみたらできた。褒められてうれしかった」と語った。

 同法人は内閣府などによる「子供の未来応援基金」の支援団体に選ばれ、昼食を参加者みんなで作り食べる取り組み「パクパクルーム」を本年度から市内で始めた。プログラミングや工作の教室、学習支援なども取り入れた。

 子供は無料、大人は1人100円。湊公民館が2カ所目で、本年度は東公民館と八戸ポータルミュージアムはっちでも開催予定。

 子供の貧困対策としては「子ども食堂」が全国で広まっており、市内では複数の団体が決まった場所で開催している。同法人は今回▽地区ごとに設置され子供が1人でも通いやすい▽調理室などの設備を備えている−などの理由で、公民館に着目した。

 地区を巡回して開催し、住民らにもスタッフとして参加してもらうことで、支援の担い手になるきっかけをつくりたい−との思いもある。同法人の平間恵美代表理事は「交流を通じて支援が必要な家庭を地域の人が見守っていけるような、つながりをつくりたい。それぞれの地域で継続してくれる仲間が増えてくれれば」と展望する。