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【沖縄県】

障がい者要望 橋渡し 専門家ら23人、担い手募集 おきなわふくし オンブズマン

琉球新報 2018年10月9日(火)
利用者と面接をするオンブズマンの田中邦俊さん(右)=9月19日、那覇市の沖縄南部療育医療センター
利用者と面接をするオンブズマンの田中邦俊さん(右)=9月19日、那覇市の沖縄南部療育医療センター

 沖縄県内の障がい者関連の福祉施設を訪ね、利用者の声に耳を傾ける「おきなわふくしオンブズマン」。利用者の要望やオンブズマンの気付きを施設側に伝え、施設環境やサービスの質の向上を後押しする。現在、福祉施設の元職員や理学療法士、民間企業の社員、障がいがある子どもの親ら23人が活動している。契約施設の増加に伴い、同オンブズマン事務局はオンブズマンとして活動する希望者を募っている。

 発足は2003年。沖縄中央育成園(南風原町)、鵠生(こうせい)の叢(むら)(南城市)など10カ所の施設と契約を結び、月に1度オンブズマンを各施設に派遣する。

 オンブズマンの一人で沖縄大学准教授の島村聡さんは「障がいがある方から直接思いを聞き、施設に掛け合うことで要望を形にできる」とやりがいを話す。

 先月19日、オンブズマンの田中邦俊さんと島袋真治さんが那覇市寄宮の沖縄南部療育医療センターを訪問した。重度心身障がい児者が入所する同センターで田中さんは脳性まひや知的障がい、てんかんがある30代男性と面談した。スマートフォンで音楽を流しながら手遊びをすると喜んだことを施設職員に報告し、「人と触れ合うのが好きみたい。理解できなくても読み聞かせ会に参加させてみてはどうか」と提案した。

 沖縄南部療育医療センターがオンブズマンと契約を結んだ頃、職員からは「オンブズマンって何?」「何か指摘されるの?」との声があったという。意思表示が難しい利用者の場合はオンブズマンが利用者の表情から要望をくみ取り、その後職員と情報交換し要望を伝える。オンブズマンと職員の連携について同センター地域療育課の池田朝彦課長は「相互に情報交換を行い利用者の生活を良くしようとする動きが見られてきた。第三者の目線は勉強になる」と話した。

 オンブズマン養成研修が20、21日の午前9時半から那覇市の天久ヒルトップ1階会議室で開かれる。両日を通してオンブズマンの活動内容や基本姿勢、面接技法などを学ぶ。福祉関係の経験や資格は問わない。参加無料。問い合わせは(電話)090(1948)6677(島村)。