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【大分県】

災害時の障害者支援 福祉施設職員向けに動画

大分合同新聞 2018年10月10日(水)
動画で大規模災害時に障害者支援施設が取るべき対策について講義する別府市職員の村野淳子さん(右)
動画で大規模災害時に障害者支援施設が取るべき対策について講義する別府市職員の村野淳子さん(右)

 障害者支援施設で働く職員向けのオンライン研修事業などを手掛けるNPO法人・人材開発機構(東京都)は、大規模災害時に福祉施設が取るべき対策をテーマにした動画を作成、無料で公開している。講師は別府市職員の村野淳子防災推進専門員が担当。市が取り組んでいる災害時要配慮者を支援する仕組み作りの事例を紹介し、備えの大切さを伝えている。

 人材開発機構は、インターネットを使い、好きな時間にパソコンやスマートフォンで障害者支援の知識や技術を学べるウェブ講義のサービス「サポーターズ・カレッジ」を提供。障害の特性や福祉制度などの基本的な知識を1テーマごとに15分×4本の動画にまとめ、有料で配信している。
 各地で災害が多発する中、障害者支援施設の一助にしてもらおうと、防災の動画を作ることを計画。東日本大震災など、各地の被災現場で生活支援や避難所改善などに取り組んできた村野さんに講師を依頼した。
 無料動画では、被災地の状況や課題を説明し、職員が災害時に取るべき行動や施設の事業継続計画(BCP)を作る際に必要な事項、リスクの洗い出し方法について解説。別府市が構築を進める要配慮者を支援する仕組みや、災害時ケアプランの作成手順、福祉避難所の実態なども紹介している。村野さんは「準備をすることで被害を防ぐことができる。利用者の命や施設を守ることにつなげてほしい」と話す。
 同機構の担当者は「各地で災害が発生しているが、防災対策が十分でない施設が多い。動画を見て、できるところから行動に移して災害に備えてほしい」と話している。