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【福島県】

「子ども食堂」交流拠点に 貧困などの子ども...見逃さない社会

福島民友新聞 2018年10月11日(木)
子ども食堂の現状や展望について意見を交わす(左から)江川氏、湯浅氏
子ども食堂の現状や展望について意見を交わす(左から)江川氏、湯浅氏

 子どもに無料または低額で食事を提供する「子ども食堂」について学ぶシンポジウムが8日、郡山市で開かれた。貧困問題に詳しい社会活動家の湯浅誠氏は講演で、地域のにぎわいを創出する交流拠点としての子ども食堂の重要性を指摘し、貧困などの課題を抱えた子どもを見逃さない社会づくりが必要と語った。

 湯浅氏は、吉本興業など多業種が子ども食堂に参入している現状を紹介。その上で「貧困という言葉は強く、深刻なケースだと自分が関われないと感じる。だが地域の交流拠点という発想だとそれを乗り越えられる」と説いた。また、県内で子ども食堂を運営する団体でつくる「ふくしまこども食堂ネットワーク」の江川和弥代表との対談で湯浅氏は、「地域に理解者を増やすことで、ブームは去っても地域に残る」と語った。

 シンポジウムでは、子ども食堂など子育て支援を続けるNPO法人「豊島子どもWAKUWAKUネットワーク」(東京)の栗林知絵子理事長、須賀川市で子ども食堂に取り組む「kokoyori」の熊田ひろみ代表が活動を発表した。

 栗林氏は子どもだけではなく、多世代の困り事を支援するつながりが芽生えた事例を紹介。熊田氏はボランティアやJAによる支援の輪が広がっていると説明する一方、スタッフ不足などの課題を挙げた。