ニュース
トップ

【福島県】

障害者の自立を支援し「瓜生岩子賞」受賞の村田純子さん

福島民友新聞 2018年11月8日(木)
【プロフィル】南相馬市原町区出身、宮城学院女子短期大学中退。NPO法人ほっと悠理事長。
【プロフィル】南相馬市原町区出身、宮城学院女子短期大学中退。NPO法人ほっと悠理事長。

 自身を「自立心が強く、困っている人を見ると放っておけない性格」と分析。社会福祉に貢献のあった人を表彰する県社会福祉協議会の第26回「瓜生岩子賞」を受賞したが、36歳で夫を亡くし、女手一つで息子2人を育て上げるなど、40代半ばまでは福祉事業との接点は一切なかった。

 転機となったのは46歳の時。母親の介護で南相馬市に帰郷した際、精神障害の子を持つ知人から「子どもたちの日中の居場所がない」と話を聞いたことだった。独学で福祉を学び、2000(平成12)年に小規模作業所「夢工房ポニーハウス」を設立。現在は同市原町区の自宅敷地内に開設した「就労支援センターほっと悠Ms」「相談支援センターほっと悠」のほか、同市小高区でカフェ2店を運営し、障害者の自立支援と、被災住民の交流の場を提供している。

 スタッフ18人、障害者メンバー42人を抱えるトップは「人を差別するのもされるのも大嫌い」ときっぱり。「障害の有無にかかわらず、社会人としての基本や働くことの喜びを教えたい」と、施設では「自ら稼ぐこと」を目標に掲げ、利用者を障害者としてではなく、共に働く仲間として接する。民間事業者とのタフな交渉を経て、今年からは念願だった県内トップクラスの月額工賃を実現した。

 昨年4月から福島いのちの電話南相馬支部長にも就任。多忙な日々を送る中、毎週1回の水泳とジャズダンスのレッスンは欠かさない。「やりたいことを全部やろうとすると、自然と毎朝2時起きになってしまうの」と笑う。