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【東京都】

義足を自在に、おしゃれに 東京・虎ノ門で写真展

東京新聞 2018年12月5日(水)
写真を着物にプリントした作品など「切断ヴィーナス」を写した写真が並ぶ会場=いずれも港区の虎ノ門ヒルズで
写真を着物にプリントした作品など「切断ヴィーナス」を写した写真が並ぶ会場=いずれも港区の虎ノ門ヒルズで

 義足をおしゃれに履きこなしたり、自在に操り競技に励んだりする女性たちの姿をとらえた写真展が3日、東京都港区の虎ノ門ヒルズ2階アトリウムで始まった。パラスポーツを撮り続ける写真家越智貴雄さん(39)の作品展で、義足は主に義肢装具士の臼井二美男さんが制作し、それぞれが日常や競技で使い慣れた「体の一部」だ。16日まで。 (神谷円香)

 会場には、越智さんと臼井さんが2013年から始めたプロジェクトで、義足をおしゃれに格好良く見せる女性たち「切断ヴィーナス」や、パラスポーツで活躍する義足アスリートの写真42枚が並ぶ。華やかなドレスに合う柄入りの義足でほほ笑んだり、バイクにシックな黒い義足でまたがったり。

 一見義足と分からない脚で階段を下りる女性を写した1枚も。義足をアピールして見せるだけでなく、義足と気づかれないものを履くのもまたおしゃれの一つだ。ハイヒールも履ける日常用義足と競技用義足の実物も展示している。

 越智さんは大阪芸術大写真学科の学生だった2000年、依頼を受けシドニーパラリンピックを撮影したのを機に、パラスポーツを撮り続けている。「切断ヴィーナス」は15年に写真集を出版、その後は各地でファッションショーも開くようになり、現在は「自分も撮ってほしい」と義足を使う女性から依頼が相次ぐ。

 当初は、義足を周囲の目から隠す女性が多いことから、堂々と見せていたアスリートら5人に声を掛けプロジェクトを始めた。「今、撮ってほしいという人がどんどん来る。それが何より一番うれしい」と越智さん。ショーに出たモデルたちは20人近くに増えた。

 8日午後2時〜3時半、モデルたちによるトークショー「義足ガールズトーク」がある。先着35人、越智さんの公式サイトから事前申し込み可。同日午後1時と4時には越智さんのギャラリートーク、午後4時〜5時半は義足体験もある。いずれも無料。