医療ソーシャルワーカー(MSW)
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保健医療機関で患者や家族に対し、経済的・心理的・社会的な相談に応じたり、関係機関との調整を図り、患者が自立した生活を送ることができるよう、支援する

しごとの内容

 疾病や心身の障害などに悩む患者や、その家族が安心して医療を受けることができるよう、保健・医療上の経済的、心理的、社会的な問題に対して相談に応じたり、関係機関や職員との連絡・調整に努め、社会復帰の促進を図ったりします。MSW(Medical Social Worker)とも呼ばれています。

 具体的には、患者のプライバシーを保護しつつ、治療費や生活費の負担をはじめ、医師の指示にもとづく受診や入院上の援助、在宅療養中の家事や育児、子どもの教育、職業、患者同士や職員、家族との人間関係の調整への援助、転院先の紹介、退院後の社会福祉施設の活用や住宅の確保、就職の指導、関係機関や職種による在宅療養などを通じ、社会復帰を図ります。とりわけ、転院の必要な患者や障害が残る患者などの場合、適切な転院先やリハビリテーション施設、在宅医療支援サービスなどの情報の整理、地域の医師会や福祉事務所、社協、社会福祉施設など関係機関との連絡・調整、ボランティアの育成など幅広いソーシャルワークの知識と技術が求められます。

 ただし、今のところ国家資格ではないうえ、業務上の位置づけもはっきりしていないため、自分で業務を開拓していかなければならない厳しさもあります。

主な職場

 一般病院、精神科病院、診療所、保健所・保健センター、介護老人保健施設

将来性

 人口の高齢化の進行に伴って慢性・難治性疾患が増加し、かつ精神医療や高齢者医療の問題が顕在化しつつあるため、その役割が重要視されています。また、業務上の位置づけが明確でないケースがあるという背景も受け、2007年の社会福祉士及び介護福祉士法の改正に伴い、社会福祉士をベースとした医療福祉の専門職として位置づけられただけに、今後も有望です。

従事者数

 1万7,547人(2013年10月現在)

勤務形態

 基本的には日勤ですが、介護老人保健施設などの場合、遅番もあります。

給与水準

 公立の場合、公務員給与規定にもとづきます。民間の場合もほぼ公務員並みか、若干高めです。

就職のルート

 一般的には福祉系大学や短大に進学後、社会福祉主事任用資格を取得し、しごとに就きます。また、一般大学や短大の卒業者は福祉系専門学校などの養成機関を経て社会福祉主事任用資格を取得し、しごとに就くことも可能です。

 しかし、社会福祉士及び介護福祉士法の改正に伴い、社会福祉士の有資格者に限定される傾向にあります。


就職のポイント

 福祉系大学、短大に進学し、社会福祉主事任用資格を取得する、または一般大学や短大を卒業後、養成施設で理論と実技を修得し、社会福祉士の国家試験に合格すればより有利です。

関連団体・組織

日本医療社会福祉協会

 http://www.jaswhs.or.jp/