医師の指示のもとで視能検査を行うほか、斜視や弱視の訓練や治療に携わる
しごとの内容
視力の機能に障害がある人を対象に眼科医の指示のもとで目の検査や矯正のための訓練を行い、その機能を回復させます。
具体的には、診療に必要となる各種検査を行う一方、その結果を踏まえ、医師と相談して訓練に必要なプログラムを作成し、各種の光学的な補装具を使って矯正のための訓練を行います。斜視や弱視などにあっては早期発見・早期治療が必要であるため、乳幼児に対する検査や診断に重点が置かれます。
主な職場
病院、診療所、医療研究機関
将来性
求人が都市部の医療機関に集中する傾向にあるものの、高齢化に伴い、糖尿病や高血圧、脳血管障害、神経眼科などの領域でニーズが高まることが予測されます。
従事者数
約1万9,000人(2023年4月1日現在の有資格者数)
出典:「視能訓練士について」|全国視能訓練士学校協会
(https://omeme.jp/)
勤務形態
基本的には日勤です。
給与水準
国・公立の医療機関の場合、公務員給与規定にもとづき、平均月収は25万円です。
資格取得のルート
高校を卒業後、指定の養成施設で3年以上、専門的な知識と技術を修得します。または大学や短大、看護師学校などで指定科目を履修後、養成施設で1年以上必要な知識や技術を修得します。もしくは外国の視能訓練士の学校を卒業した者、あるいは外国で視能訓練士の免許に相当する免許を受けた人で日本の養成学校で学んだものと同等の技術があると厚生労働大臣が認定した者が国家試験に合格後、厚生労働大臣から免許を受け、資格を取得します。
試験は筆記だけで、近年の合格率はおよそ90%となっています。
合格者状況
出典:「国家試験の合格発表」|厚生労働省 を元に表を作成
試験の概要
試験科目 |
@基礎医学大要
A基礎視能矯正学
B視能検査学
C視能障害学
D視能訓練学
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試験日 |
年1回、2月中旬ごろ |
試験地 |
東京、大阪 |
申し込み期間 |
12月中旬〜1月上旬 |
受験手数料 |
15,800円 |
関連団体・組織
公益財団法人日本視能訓練士協会
https://www.jaco.or.jp/
全国視能訓練士学校協会
https://omeme.jp/